前作「ボーン・アイデンティティー」から2年、寡黙な工作員ジェイソン・ボーンが帰ってきた!

二年前の騒動から逃げ延びたボーンは恋人マリーと共にインドはゴアで時折感ずる頭痛に悩みながらも静かに暮らしていた。時を同じくしてベルリンではCIA内のスパイ摘発の内偵調査で情報屋と接触しようとしたそのとき、何者かに襲撃され、関係資料を奪われてしまう事件が発生する。現場を調査したパメラは起爆装置から採取した指紋からボーンを犯人と特定するのであった...

ロバート・ラドラムの大ベストセラーボーンシリーズ三部作の二作目「沈黙のオデッセイ」を映画化した作品だが、時代背景の関係上舞台とストーリーの細部が大幅に修正されている。これが功を奏したのか、前作の「原作に力負け」感が全くないのが良い。
加えてスローモーに見えたマット・デイモンのアクションもそれなりにキレが出てて好感。たくさん練習したんだろうね、偉いぞ、ジミー。

インド、ドイツの他にアメリカ、イタリア、ロシアとヨーロッパ各地のロケーションもすばらしい。ちょっとした旅行気分も味わえることだろう。
また前作の続編ということで無駄な説明をカットして全体的にシェイプしたのもよろしい。まぁおかげで「ボーン・アイデンティティー」を、観てないと半分も楽しめないという問題もあるんだけどね。

気になった点だが、カーチェイスはまぁ従来にないプレステグランツーリスモ的ダイナミック感はあって良かったんだけど、カメラワークとカットセンスがイカン。前作のジミーの格闘センスをごまかす為のカット割りまでは許すが、あそこまで寄り気味ぶれカメラだと何をしてるんだか全然わからん。もうひとつ、ビデオ撮影なのかデジタル編集なのかはわからんが、画像が荒く、ボケ気味だったのが惜しかった。

それ以外はもう100点に近い。無骨なサスペンスものとしても十二分に楽しめることだろう。最後はどーなるんだろう?○○○○○は第一作で○○だし、○○○は○○だし時代設定は○○○○だし.....せっかく原作の呪縛から逃れたんだから次作もジミー主演でよろしく。

87点

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