嫁さんと「シークレット・ウインドウ」を観る。
低身長で小汚く神経質そうなデップがモテるのはその美しい顔立ちと小顔のおかげだろうとは思うのだが、母性をくすぐるなにかしらのオーラが出てるのも確かだろう。
嫁いわく「うんこ垂れ流しでもステキ」
いや、それはちょっと違うだろ(笑)。

そんなデップの魅力が最大限に活かされた本作品はデップ自身が出演を望んだらしいが、いつからセルフプロデュースに執心するようになったのか?ちょっとテングになってるんじゃねぇの?そんななら斜め上を狙わずレオ様のように死に物狂いでアカデミー狙ってる方がまだかっちょいいのではないか。
とまぁ半分嫉妬しながら観てたワケだ。

離婚問題が進展せず、作品を書くにもスランプで書けない小説家が見ず知らずの男から盗作疑惑をかけられ次第に追いつめられる様を描くサスペンスホラー。
盗作疑惑の作品のストーリー
見ず知らずの男の名前
「伏線ですよ」と教えてくれる丁寧な理不尽シーンの数々
ジョニデの演技
等々、キング原作のホラーものとしてはまずまずと言える。つまらないと言う意見も良く聞くが、わかっちゃいない。キング原作の映画化で「ミザリー」と「スタンド・バイ・ミー」「シャイニング」の他に面白い作品があるか?(笑)
そんな中ではまぁ及第点は与えられるのではないだろうか。

さて、キングがモダンホラー作家の第一人者であることに異を唱えるものはいないだろう。師と崇める人はプロアマ問わず大勢いることも事実である。
ただ「モダン」と称するにはちょっと賞味期限が切れてる気がしてならない。
20年前は絶賛されたプロットもノーランやシャマランが台頭してきた今ではどちらかっつーと古典的に見える。
「どんでん返し」を期待する観客には単調に見えるのだな。
もちろん小説で読む分にはそうではないと思うが、残念なことに優れた小説が優れた映画にはならんてことだ。
それを知ってか知らずか、はたまたキングの亡霊(まだ生きてるけど)に振り回されてるのか、ドツボにハマってる気がしてしょうがない。
サンダンスではもう若手作家が伸びて来てるんだぞ?
それが金になってるんだ。
映画業界はそろそろキングを卒業せねばならんと思う。

30点

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索