HDDVDとブルーレイ陣営が共同で新規格のDVDを作るらしい。
大手コンテンツメーカーを巻き込んでの争いはベータVSVHSよりも過激になると言われていたが一転両者の歩み寄りで大きな混乱が起きる前に収束することになるだろう。
ユーザーのことを第一に考えた。
と言っているが、そんなことはない。今までの開発費を投げてまで企業がユーザーフレンドリーになるワケがない。

HDDVDの元締め東芝はDVD開発の先駆者でDVD関係に対して多くのパテントを抱えている。つまり映画とかのDVDが作られるたびにテラ銭が転がり込んでくるって寸法だ。このDVDの開発には映画会社のワーナーも一口噛んでいて、たとえば他社の映画DVDが売れたとしてもワーナーにロイヤリティ収入があるということになる。
現在、比較的新しい映画が驚くほどの低価格でDVD化されているがその先鞭をつけたのはワーナーなのだが、ロイヤリティは市場が拡大すればするほど増えることを考えると自社作品をダシに各社を低価格&セルDVD競争に巻き込んだその戦略は正しいだろう。

さて、面白くないのはそこにロイヤリティを払う側だ。
その親玉ソニーが己の映画会社の他に20世紀フォックス、ディズニー、アップル等を味方にして対抗してきた。ブルーレイディスクである。

さて、この2種はどう違うのか?
HD−DVDはレコーダーの性質上画質音質が元に比べると悪くなるが製造コストが安いというメリットがある。
ブルーレイは信号自体を記録するので劣化が無く、加えて大容量。

その性能差だけを考えるとブルーレイの方が良いのはわかるだろう。
にもかかわらずこれだけ揉めたのは先に書いた東芝をはじめとするDVDで美味しい汁を吸った奴らが既存権益を失いたくなかったからなのだが、さすがにこのまま行くと負け組になると悟ったからか統一規格の話が持ち上がった。
ブルーレイが標準になるくらいなら新しいの作れ!
ってことやね。
ソニーにしても自分のとこのソニーピクチャーズ&本体の不振で大枚をはたくチキンレースはリスクが大きすぎると考えたはずで、ここいらで手打ちをすれば少なくとも東芝にカッパギされるパテント代はお得になることも大きかったのではないか。

というホリエモンもびっくりの攻防があったと思う。

さて、エンドユーザーである我々にとってはどうだろう?
規格の開発費はそのまま価格に跳ね返る。DVDとの互換性も怪しくなるから新規格用のハードをそろえなければならない。言ってしまえば談合の上での規格になるから戦略価格商品が期待薄というように、統一されたからといって喜んでばかりもいられない。

俺個人でいうと2つの規格で出してお互いに切磋琢磨してればそのうち中国や韓国からハイブリッドハードが出て問題解決するような気がするんだけどなぁ(^_^;)

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