ラショーモナイズというもの
2006年6月5日 映画
「エミリー・ローズ」鑑賞。
19歳の少女、エミリー・ローズが死んだ。
その死因にかかわった罪で神父のムーアが起訴されるが、彼は悪魔に取り憑かれたものであると主張。検事、弁護士、判事の主張が絡み合う中、エミリーの悲壮な最期が明らかにされてくる.....
「エクソシスト」からこっち、少女と悪魔と神父の戦いを描いた映画はたくさんあるが、これはそういった類いの”悪魔映画”ではなく、実際旧西ドイツでおきた事件とその裁判を元にした”法廷映画”になっている。
けど恐かった(笑)。
監督はこの映画をラショーモナイズと表現した。
ラショーモナイズとは「羅生門をリスペクトした」という意味であろうが、確かに「羅生門」っぽい。
真実は人の数だけあり、事実は真実の前にどうとも捉えることができるというあの映画の命題を受けての演出は、なるほど、といった感がある。
ただ、「羅生門」にはあったドロドロとした情念というかエモーションはこの「エミリー・ローズ」では感じることはできない。
ハリウッド調のポップな恐怖だからラショーモナイズの微塵も感じることができずただただ置いてかれる感じ。
「羅生門」は御伽話である。
だからウソの中に見える事実(らしきもの)に合点がいく。その合点がまた人の業なんだと気付き鳥肌が立つ。京マチ子の反則的なツンデレ(違)も大変美しく御伽話感を表現してるが、「エミリー・ローズ」はここを写実的にしてしまってるからなぁ...
ジェニファー・カーペンターじゃーホントに痛々しいじゃないか。(^_^;)
おまけにエンディングも爽やか。....ってダメじゃん!(笑)
まぁ普通に面白い映画ではあるが、羅生門なんて監督が言うからちょこっと辛口になっちゃった。テヘ(はあと)
「エミリー・ローズ」 59点
「羅生門」 90点
19歳の少女、エミリー・ローズが死んだ。
その死因にかかわった罪で神父のムーアが起訴されるが、彼は悪魔に取り憑かれたものであると主張。検事、弁護士、判事の主張が絡み合う中、エミリーの悲壮な最期が明らかにされてくる.....
「エクソシスト」からこっち、少女と悪魔と神父の戦いを描いた映画はたくさんあるが、これはそういった類いの”悪魔映画”ではなく、実際旧西ドイツでおきた事件とその裁判を元にした”法廷映画”になっている。
けど恐かった(笑)。
監督はこの映画をラショーモナイズと表現した。
ラショーモナイズとは「羅生門をリスペクトした」という意味であろうが、確かに「羅生門」っぽい。
真実は人の数だけあり、事実は真実の前にどうとも捉えることができるというあの映画の命題を受けての演出は、なるほど、といった感がある。
ただ、「羅生門」にはあったドロドロとした情念というかエモーションはこの「エミリー・ローズ」では感じることはできない。
ハリウッド調のポップな恐怖だからラショーモナイズの微塵も感じることができずただただ置いてかれる感じ。
「羅生門」は御伽話である。
だからウソの中に見える事実(らしきもの)に合点がいく。その合点がまた人の業なんだと気付き鳥肌が立つ。京マチ子の反則的なツンデレ(違)も大変美しく御伽話感を表現してるが、「エミリー・ローズ」はここを写実的にしてしまってるからなぁ...
ジェニファー・カーペンターじゃーホントに痛々しいじゃないか。(^_^;)
おまけにエンディングも爽やか。....ってダメじゃん!(笑)
まぁ普通に面白い映画ではあるが、羅生門なんて監督が言うからちょこっと辛口になっちゃった。テヘ(はあと)
「エミリー・ローズ」 59点
「羅生門」 90点