昨日県庁所在地のANAホテルで会合があった。
仕事を切り上げ、昼過ぎに会場に向かうと人がまばら。「おや?」と思い係員に聞いてみると「16時からです」と言われる。連絡ミスなのか俺の聞き間違いなのか...
とにかく4時間も時間ができたので映画でも見に行くことにした。

「ポーラーエクスプレス」
トム・ハンクス&ロバート・ゼメキスという「キャスト・アウェイ」「フォレスト・ガンプ」の黄金タッグで作った今冬一番(を狙った)のクリスマスファンタジーである。
この映画は人の身体にセンサーをとりつけ動きをCG化する高精度なモーション・キャプチャー(パフォーマンス・キャプチャーというらしい)を取りいれてる。また、トム・ハンクスが一人5役をこなしてることも注目されている。
確かにPキャプチャーの動きとCGは素晴らしい。役者トム・ハンクスの声と動きの使い分けも違和感なく素晴らしい。絵画タッチの風景は絵本のようなのにリアルだし、人の動きも自然だ。アメリカではクリスマスプレゼントとして定番の絵本「急行北極号」をストーリーの軸としてるらしく(絵本は未見)、クリスマス映画として及第点、というか、もうこれだろ、というような王道。中盤からのドタバタアドベンチャーも「バック・トゥー・ザ・フューチャー」よろしく安心してハラハラできるなど、ロバート・ゼメキスのいやらしいほど大衆の心を掴む術はもう芸術的といってもいい(褒め言葉です)。

GAPで買い物をし、スタバでラテを飲み、トイザらスでプレゼントを買い込んだあと、シネコンで映画を楽しむというような今風のご家族は十二分に楽むことができるだろう。
俺は「今さらこんなもん観せられてもなぁ」と思いましたが(笑)。

ただひとつ、エンディングロールでHIV感染により死去したマイケル・ジェッターに捧げるメッセージが流れた。彼の遺作が彼自身の最大の出世作「グリーン・マイル」のハンクス&ゼメキス作品であることを考えると因縁めいたものを感じた。
合掌

69点

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