ジブリの色職人というもの(未完)
2004年12月10日 映画
日記を見返してみると、最近アニメの感想文が多い。「なんか子供っぽいなぁ」と思いつつも、今回もジブリ系でいきたい。
スタジオジブリで一番すばらしいのはその色遣いだと思っている。
「ナウシカ」で色調を抑え、砂漠の乾いたトーンを上手に表現してるし、「ラピュタ」では複雑な色を使わずに単純爽快にしたことがストーリーととてもマッチしてるし「となりの山田くん」のパステルカラーはアニメでは新機軸であろう。
中でも突出してるのは食べ物の色遣いだ。
比較的ドギツイ色を置いてるにもかかわらずなんともいえず美味しそうに見える。
「千と千尋」で両親が豚になるシーンでの肉塊やソーセージは「ギャートルズ」のマンモスの骨付き肉に勝るとも劣らないデキである。食ってみたい....
このシーンだけ観る価値があると思っている俺もどーかと思うが(笑)、「ハウル」を含めたジブリの近々三作は間違いなくその色遣いのおかげで一級品となっていると言えるだろう。
さて、一般的に色彩感覚は天性のものだと言われている。
持って生まれた才能、はだかの大将のちぎり絵やジミー大西の絵画などを見てもわかるように、勉強して云々という類のものでないのだ。。
この才能が花開いたとき、凡人はその凄さに感動するワケだが、ジブリにも天才がいる。
保田道世氏。
ジブリ創設以来、宮崎アニメの全ての色を司ってきた女史である。
彼女がいなければジブリはここまで大きくなっていなかっただろう。
一般的な絵と違い、映画は、特にアニメは、(1)原画からセル画に起こすとき(2)フィルムに焼くとき(3)プロジェクターで映すときと三度色調がかわる場合がある。最近ではCG技術も導入されてるので手書きとの統合性も必要で、色彩設計には卓越された決定管理能力が必要とされる。
故に無難な色を置いて茶を濁す場合が多いのだが、彼女は「もののけ」の為に国内にはない絵の具をカナダはクロマカラー社から発注し、この映画を完成させた。
人の目は結構いいかげんである。
いいかげんではあるけど、ときにはPC以上の色彩判別能力を持つ。
ビデオ撮影がいつまで経ってもフィルムに追いつかないと感じてしまうのはこの能力のせいだろう。
と、ここまで書いてまとめきれなくなったのでこのへんで。(笑)
スタジオジブリで一番すばらしいのはその色遣いだと思っている。
「ナウシカ」で色調を抑え、砂漠の乾いたトーンを上手に表現してるし、「ラピュタ」では複雑な色を使わずに単純爽快にしたことがストーリーととてもマッチしてるし「となりの山田くん」のパステルカラーはアニメでは新機軸であろう。
中でも突出してるのは食べ物の色遣いだ。
比較的ドギツイ色を置いてるにもかかわらずなんともいえず美味しそうに見える。
「千と千尋」で両親が豚になるシーンでの肉塊やソーセージは「ギャートルズ」のマンモスの骨付き肉に勝るとも劣らないデキである。食ってみたい....
このシーンだけ観る価値があると思っている俺もどーかと思うが(笑)、「ハウル」を含めたジブリの近々三作は間違いなくその色遣いのおかげで一級品となっていると言えるだろう。
さて、一般的に色彩感覚は天性のものだと言われている。
持って生まれた才能、はだかの大将のちぎり絵やジミー大西の絵画などを見てもわかるように、勉強して云々という類のものでないのだ。。
この才能が花開いたとき、凡人はその凄さに感動するワケだが、ジブリにも天才がいる。
保田道世氏。
ジブリ創設以来、宮崎アニメの全ての色を司ってきた女史である。
彼女がいなければジブリはここまで大きくなっていなかっただろう。
一般的な絵と違い、映画は、特にアニメは、(1)原画からセル画に起こすとき(2)フィルムに焼くとき(3)プロジェクターで映すときと三度色調がかわる場合がある。最近ではCG技術も導入されてるので手書きとの統合性も必要で、色彩設計には卓越された決定管理能力が必要とされる。
故に無難な色を置いて茶を濁す場合が多いのだが、彼女は「もののけ」の為に国内にはない絵の具をカナダはクロマカラー社から発注し、この映画を完成させた。
人の目は結構いいかげんである。
いいかげんではあるけど、ときにはPC以上の色彩判別能力を持つ。
ビデオ撮影がいつまで経ってもフィルムに追いつかないと感じてしまうのはこの能力のせいだろう。
と、ここまで書いてまとめきれなくなったのでこのへんで。(笑)