「観た者は七日間で死ぬ」という都市伝説を効果的に纏いながら、ビデオというツールを使い、助かるためには別の人間に見せなければならないという現代的な縛りを持つ。

このプロットが浮かんだ時点で物語は成功してたといっても過言ではないだろう。

日本版「リング」はこのプロットに加えて貞子という得体の知れない幽霊を中心とした古来の怪談&不安定な空気感を醸し出した映像表現をもってして一級のホラーとして成功した。
対してアメリカ版「ザ・リング」は情緒よりも不安定ながらもスタイリッシュな映像表現で視覚による直接的な恐怖を植え付けることを主としている。

「ザ・リング」の評判は芳しくないが、それは我々が番町皿屋敷のお菊にシンパシーを感じるDNAが埋め込まれている日本人だから当たり前。
対してキリスト教圏の欧米人(って乱暴なくくりだが)の恐怖は悪魔に起因しているのだと思う。「オーメン」「エクソシスト」みたいな。
多分、これらを日本人(非キリスト教圏の人)がリメイクしたら「リング」と「ザ・リング」の評価結果と似たものになるのではないだろうか。
つまり文化的背景が違う以上”恐怖”を感じるセンサーも微妙に違うってことだ。

この評価の差をみてると、あれだけハリウッドに毒されてるのに本能の部分はしっかり日本人ってあたりはよく考えると興味深いもんである。

で、「ザ・リング」はこれはこれとして面白いと思う。ナオミ・ワッツが乳見せてくれて、「死霊のはらわた」クラスまで弾けてくれればもっとよかったのに。

あと、意外に知られてないが、初映像化は高橋克典主演のテレビドラマである。
安っぽさはあるものの、原作に一番忠実なのはこちらです。

もひとつ全然関係ない話だが昨日のトリビアにモーガン・フリーマンが出てた。びっくりした。(笑)
被る方も被る方だが、委員会も委員会だと思う。

韓国......

http://tfm.seesaa.net/article/4487212.html
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