イタいセイシュン映画というもの
2005年8月10日 映画
学生の頃、一緒にバカやってた級友がしばらく見ないうちに立派な社長になって会社を切り盛りしてるのを聞いたり、一戸建て住宅を建てワンボックスカーを買って、休みはキャンプや小旅行、スポ少のお世話に精を出す一般的な家族を見てると感じる違和感。
抵抗を感じることなく「変われる」ところや「受け入れる」ことができるのを羨ましいと思うのはただ俺が偏屈なだけなのかもしれないし、「みんな我慢して受け入れてるんだ、甘えるな」と言われれば返す言葉もない。
世間を斜に構えて冷笑する人生が有意義なものではないではわかっているが、社長や車やキャンプが本当の幸せか?と問われて「そうだ」と信じ込ませるほど曲がっちゃいない。とはいうものの自分に嘘をつけないのは自分を騙す器量がないとも言えると思うとまた落ち込む。
「ゴーストワールド」
イーニドとレベッカは高校を卒業したら一緒に住もうと約束するくらいの大の仲良し、二人とも現実の世界が大嫌いでくだらない日常をもてあましてた。そんな中、イニードほどヒネくれてないレベッカはウエイトレスの仕事を見つけ日々更正(?)していく。そんな親友との距離にイラつき、ちょっと気になる中年男性にイラつき、父親の態度にイラつくイーニド。欲しいモノがわかってるのに見つからない八方ふさがり状態。
そんな彼女に未来はあるのか?!
イーニド
このこまっしゃくれたクソガキはそういった自分の中の負の(だけどとても俺らしいと可愛がることができる)部分を具現化したキャラクタである。だから俺は大好きだし、大嫌い。大嫌いだけど結局上手に生き残るレベッカよりかは好き。まぁ半分嫉妬も混じってるんだと思うが。
この愛憎入り交じる既視感こそこの映画のキモであろう。これを感じることができる人には超一級の青春映画となるはずだ。俺は琴線に触れた。
元々アメリカのコミックが原作らしいが、こういう繊細なアメコミもあるんだなぁ。
ちょっと感心。
キャストもいい。
イーニド役のソーラ・パーチ、「ブリジット...」のレニー・ゼルウィガーのブサイクぶりがかすんで見えるくらいの見事なブサイクっぷり。
多分世の女性から「結局こういったオンナが美味しいとこかっさらうのよね(-_-メ;)チッ」的な感想を得られるであろう上手な親友レベッカ役に「ロスト・イン・トランスレーション」「アイランド」のスカーレット・ヨハンソン。
永遠のダメ中年、俺のアイドルスティーブ・ブシェミがブルースレコードオタクというハマリ役で出演。
これらのオタクキャラに加えてそのディテールの懲り方は「電車男」の比ではない。
エンディングのとらえ方は人それぞれだろう。
現在居る世界(コミュニティ)が肌に合わなかったら別の世界に逃げたり掛け持ちしたりするってのはアリだと思う俺なので、夢オチってことにしておきたい。
このあたり、正確な答えが出てないのがなんとももどかしいが、まぁセイシュンなんてものはそんなもんだ、と解釈して出来ないことはないので良しとしましょう。
71点。
この映画が好きな人とはすんげぇ仲良くなれるか大嫌いになるかどっちかだと思う(笑)。
抵抗を感じることなく「変われる」ところや「受け入れる」ことができるのを羨ましいと思うのはただ俺が偏屈なだけなのかもしれないし、「みんな我慢して受け入れてるんだ、甘えるな」と言われれば返す言葉もない。
世間を斜に構えて冷笑する人生が有意義なものではないではわかっているが、社長や車やキャンプが本当の幸せか?と問われて「そうだ」と信じ込ませるほど曲がっちゃいない。とはいうものの自分に嘘をつけないのは自分を騙す器量がないとも言えると思うとまた落ち込む。
「ゴーストワールド」
イーニドとレベッカは高校を卒業したら一緒に住もうと約束するくらいの大の仲良し、二人とも現実の世界が大嫌いでくだらない日常をもてあましてた。そんな中、イニードほどヒネくれてないレベッカはウエイトレスの仕事を見つけ日々更正(?)していく。そんな親友との距離にイラつき、ちょっと気になる中年男性にイラつき、父親の態度にイラつくイーニド。欲しいモノがわかってるのに見つからない八方ふさがり状態。
そんな彼女に未来はあるのか?!
イーニド
このこまっしゃくれたクソガキはそういった自分の中の負の(だけどとても俺らしいと可愛がることができる)部分を具現化したキャラクタである。だから俺は大好きだし、大嫌い。大嫌いだけど結局上手に生き残るレベッカよりかは好き。まぁ半分嫉妬も混じってるんだと思うが。
この愛憎入り交じる既視感こそこの映画のキモであろう。これを感じることができる人には超一級の青春映画となるはずだ。俺は琴線に触れた。
元々アメリカのコミックが原作らしいが、こういう繊細なアメコミもあるんだなぁ。
ちょっと感心。
キャストもいい。
イーニド役のソーラ・パーチ、「ブリジット...」のレニー・ゼルウィガーのブサイクぶりがかすんで見えるくらいの見事なブサイクっぷり。
多分世の女性から「結局こういったオンナが美味しいとこかっさらうのよね(-_-メ;)チッ」的な感想を得られるであろう上手な親友レベッカ役に「ロスト・イン・トランスレーション」「アイランド」のスカーレット・ヨハンソン。
永遠のダメ中年、俺のアイドルスティーブ・ブシェミがブルースレコードオタクというハマリ役で出演。
これらのオタクキャラに加えてそのディテールの懲り方は「電車男」の比ではない。
エンディングのとらえ方は人それぞれだろう。
現在居る世界(コミュニティ)が肌に合わなかったら別の世界に逃げたり掛け持ちしたりするってのはアリだと思う俺なので、夢オチってことにしておきたい。
このあたり、正確な答えが出てないのがなんとももどかしいが、まぁセイシュンなんてものはそんなもんだ、と解釈して出来ないことはないので良しとしましょう。
71点。
この映画が好きな人とはすんげぇ仲良くなれるか大嫌いになるかどっちかだと思う(笑)。