戦争モノのトリ映画というもの
2005年12月3日 映画
「男たちの大和/YAMATO」鑑賞。
今年公開された「戦国自衛隊」「ローレライ」「亡国のイージス」に続く戦争モノである。
人気の福井作品3作が見事なまでにコケたのと、「男たち〜」の製作が春樹ちゃんということ、監督が「北京原人」の佐藤純彌ということ、主題歌がナガブチだということで俺の中では大コケ映画確定の予定だった。
もう作る前からわかってたもん。昭和の匂いプンプンの広報活動”前売り●●枚突破!過去最高記録!””巨大セット●億円!”とかなんだそりゃ(ーー;)。
しかもよ?オープニングのプロットがこれ↓だ。
老漁師の神尾のもとに内田という若い女性が訪ね、戦艦大和が沈んだ場所まで船を出してほしいと言う。彼女が大和の乗組員・内田二兵曹の娘と知り驚いた神尾は、小さな漁船を目的の場所へと走らせる。神尾もまた大和の乗組員だったのだ。
その娘を見て神尾は当時を思い出すのであった.....
おいおい、「タイタニック」かよ!
こんなシーンが15分近く続くもんだからもうドン引きしておりました。DVDで借りてたら即行早送りだな。
んで、昭和19年のシーンになったらなったで。リアクション俳優中村獅童くんと反町隆史くんのVシネやくざもんばりの広島弁にずっこけて、蒼井優ちゃんモンペ三つ編みにウーロン茶吹き出して気分はもうすっかり(´・ω・`)ショボーン。
そ れ が だ
開始40分を超えた当たりからじわりじわりと画面に吸い込まれていくではないか。
戦況の悪化に伴い否応なく巻き込まれる少年兵の心情や立場が個々のエピソードとして丁寧に描かれる。そして物言わぬ大和のなんと圧倒的なことか。艦隊戦から戦闘機主流の電撃戦に移り変わる時代に取り残されたものたちの破滅のカタルシスを感じるに充分な存在感だった。
最後の沖縄戦に向かう前、反町くんの言葉がツボってしまい我慢してた涙がぽろり。
そこからの戦闘シーンは「プライベート・ライアン」顔負けのリアルさで迫る。もう釘付けだ。Vシネ並みの演技はそのまま狂気の表情として現実味を帯びナガブチの歌声はそのまま心に染み入ってしまう。ここまで素直に感動させられるとは全然思わなかった。おそるべし春樹ちゃん。
気軽に観られる内容ではないので正月映画としてどうか?と思うし、作り的にあざとい部分があるものの、今年の戦争モノの中ではピカイチである。
びっくりした(笑)
いやぁ浪花節だよ人生は、的良作です。
71点
今年公開された「戦国自衛隊」「ローレライ」「亡国のイージス」に続く戦争モノである。
人気の福井作品3作が見事なまでにコケたのと、「男たち〜」の製作が春樹ちゃんということ、監督が「北京原人」の佐藤純彌ということ、主題歌がナガブチだということで俺の中では大コケ映画確定の予定だった。
もう作る前からわかってたもん。昭和の匂いプンプンの広報活動”前売り●●枚突破!過去最高記録!””巨大セット●億円!”とかなんだそりゃ(ーー;)。
しかもよ?オープニングのプロットがこれ↓だ。
老漁師の神尾のもとに内田という若い女性が訪ね、戦艦大和が沈んだ場所まで船を出してほしいと言う。彼女が大和の乗組員・内田二兵曹の娘と知り驚いた神尾は、小さな漁船を目的の場所へと走らせる。神尾もまた大和の乗組員だったのだ。
その娘を見て神尾は当時を思い出すのであった.....
おいおい、「タイタニック」かよ!
こんなシーンが15分近く続くもんだからもうドン引きしておりました。DVDで借りてたら即行早送りだな。
んで、昭和19年のシーンになったらなったで。リアクション俳優中村獅童くんと反町隆史くんのVシネやくざもんばりの広島弁にずっこけて、蒼井優ちゃんモンペ三つ編みにウーロン茶吹き出して気分はもうすっかり(´・ω・`)ショボーン。
そ れ が だ
開始40分を超えた当たりからじわりじわりと画面に吸い込まれていくではないか。
戦況の悪化に伴い否応なく巻き込まれる少年兵の心情や立場が個々のエピソードとして丁寧に描かれる。そして物言わぬ大和のなんと圧倒的なことか。艦隊戦から戦闘機主流の電撃戦に移り変わる時代に取り残されたものたちの破滅のカタルシスを感じるに充分な存在感だった。
最後の沖縄戦に向かう前、反町くんの言葉がツボってしまい我慢してた涙がぽろり。
そこからの戦闘シーンは「プライベート・ライアン」顔負けのリアルさで迫る。もう釘付けだ。Vシネ並みの演技はそのまま狂気の表情として現実味を帯びナガブチの歌声はそのまま心に染み入ってしまう。ここまで素直に感動させられるとは全然思わなかった。おそるべし春樹ちゃん。
気軽に観られる内容ではないので正月映画としてどうか?と思うし、作り的にあざとい部分があるものの、今年の戦争モノの中ではピカイチである。
びっくりした(笑)
いやぁ浪花節だよ人生は、的良作です。
71点