ウイスキーというもの
2004年6月16日 グルメ
日本酒の種類は多々あるが、大ざっぱに分類すると
「普通酒」
「純米酒」
「樽だし原酒」
になるだろう。(これに精米度合に合わせて「吟醸」や「大吟醸」が加わる)
ウイスキーも同様に
「ブレンド」
「モルト」
「シングルカスク」
と分類される。
大手メーカーは(日本酒でもそうだが)各地に蒸溜所を持っているので。そこで作ったお酒をブレンドして味の均一を図っている。中には他社で作った酒を樽ごと買い取って自社ブランドで売るメーカーもある(某大手国産メーカーだ)。
モルト以外の原料を使った酒を混ぜると「ブレンドウイスキー」になる(バーボンはこの種類)し、モルト100%の酒を混ぜると「(ピュア)モルトウイスキー」あるいは「バッテドウイスキー」になるのだ。
では、ひとつの蒸溜所の酒だけで作ったウイスキーはなんというか?「シングルモルト」と言う。アイリッシュウイスキーなんかはこれが多いのだが、国産ウイスキーでもいくつかある。ニッカの余市や仙台、サントリーの山崎、白州なんかがそうだ。メルシャンの軽井沢ってのもある。
これがシングルカスクになると、ブレンドせずにひとつの樽からそのまま加水せずに瓶詰めしたお酒で樽ごと、年代ごとに微妙に味が違うそうだ。
「そうだ」というのは、俺には判別できないのでそれをそのまま信じるしかないってことだな(笑)。
さて、ジャパニーズウイスキーが世界5大ウイスキーに数えられてることを知る人は少ない。日本のウイスキーの素晴らしいところはそのブレンド(バッテド)技術だ。日本人に合う香りと味を作り上げる天才ブレンダーがいればこそだが、この集大成ウイスキーがサントリー「響」であろう。36種類の原酒のハーモニーはまさしく「響」の名に馥郁とした味わいである。つきつめればこのブレンド技術こそジャパニーズウイスキーの真骨頂だろう。さすが日本で一番最初にウイスキーを作ったサントリー、天晴れ。
とはいうものの、この酒を金払って買うか?と言われればnoだ。たとえ買えるだけの金を持ってたとしても買わない。俺が買うのはニッカの余市シングルカスクである。
酒を嗜まない人にとっては「ニッカウヰスキー」というメーカーはあまり聞かないだろうと思う。サントリー山崎蒸留所の創設時の実行責任者であり初代工場長竹鶴政孝が自らの理想であるモルトウイスキーをつくる為に創業したのが「ニッカウヰスキー」なのだ。スコットランドでウイスキーの真髄を学んだ竹鶴が、理想の地を捜し求め、ようやくたどりついたのが北海道余市。そこで彼は他社から「樽買い」せずに余市の風と土で作られた本当の意味の「国産ウイスキー」を作った。純日本の看板で世界にケンカを売ったのだ。苦労もあっただろう、はじめの頃は相手にもされなかったらしい。しかし彼はその「国産」精神を貫いたのだ。おかげで「ウイスキーマガジン」主催のウイスキーテイスティングで「余市シングルカスク」はベスト・オブ・ザ・ベストに輝くまでに至った。
また会社も創始者に敬意を表し当社最高級バッテドウイスキーに「竹鶴」の名を冠する。なんとも粋な話じゃないか。
酒はこういう心意気を肴に静かに飲むのが一番うまいのだ。
「普通酒」
「純米酒」
「樽だし原酒」
になるだろう。(これに精米度合に合わせて「吟醸」や「大吟醸」が加わる)
ウイスキーも同様に
「ブレンド」
「モルト」
「シングルカスク」
と分類される。
大手メーカーは(日本酒でもそうだが)各地に蒸溜所を持っているので。そこで作ったお酒をブレンドして味の均一を図っている。中には他社で作った酒を樽ごと買い取って自社ブランドで売るメーカーもある(某大手国産メーカーだ)。
モルト以外の原料を使った酒を混ぜると「ブレンドウイスキー」になる(バーボンはこの種類)し、モルト100%の酒を混ぜると「(ピュア)モルトウイスキー」あるいは「バッテドウイスキー」になるのだ。
では、ひとつの蒸溜所の酒だけで作ったウイスキーはなんというか?「シングルモルト」と言う。アイリッシュウイスキーなんかはこれが多いのだが、国産ウイスキーでもいくつかある。ニッカの余市や仙台、サントリーの山崎、白州なんかがそうだ。メルシャンの軽井沢ってのもある。
これがシングルカスクになると、ブレンドせずにひとつの樽からそのまま加水せずに瓶詰めしたお酒で樽ごと、年代ごとに微妙に味が違うそうだ。
「そうだ」というのは、俺には判別できないのでそれをそのまま信じるしかないってことだな(笑)。
さて、ジャパニーズウイスキーが世界5大ウイスキーに数えられてることを知る人は少ない。日本のウイスキーの素晴らしいところはそのブレンド(バッテド)技術だ。日本人に合う香りと味を作り上げる天才ブレンダーがいればこそだが、この集大成ウイスキーがサントリー「響」であろう。36種類の原酒のハーモニーはまさしく「響」の名に馥郁とした味わいである。つきつめればこのブレンド技術こそジャパニーズウイスキーの真骨頂だろう。さすが日本で一番最初にウイスキーを作ったサントリー、天晴れ。
とはいうものの、この酒を金払って買うか?と言われればnoだ。たとえ買えるだけの金を持ってたとしても買わない。俺が買うのはニッカの余市シングルカスクである。
酒を嗜まない人にとっては「ニッカウヰスキー」というメーカーはあまり聞かないだろうと思う。サントリー山崎蒸留所の創設時の実行責任者であり初代工場長竹鶴政孝が自らの理想であるモルトウイスキーをつくる為に創業したのが「ニッカウヰスキー」なのだ。スコットランドでウイスキーの真髄を学んだ竹鶴が、理想の地を捜し求め、ようやくたどりついたのが北海道余市。そこで彼は他社から「樽買い」せずに余市の風と土で作られた本当の意味の「国産ウイスキー」を作った。純日本の看板で世界にケンカを売ったのだ。苦労もあっただろう、はじめの頃は相手にもされなかったらしい。しかし彼はその「国産」精神を貫いたのだ。おかげで「ウイスキーマガジン」主催のウイスキーテイスティングで「余市シングルカスク」はベスト・オブ・ザ・ベストに輝くまでに至った。
また会社も創始者に敬意を表し当社最高級バッテドウイスキーに「竹鶴」の名を冠する。なんとも粋な話じゃないか。
酒はこういう心意気を肴に静かに飲むのが一番うまいのだ。