夏ばてというもの

2004年8月1日
8月だ。
昨日は暑かったが今日も暑いようだ。
ばてばてでちんちんも起ちません(@_@)

よって今日はずっと寝て過ごそう。
プレイステーション2の「ボクの夏休み2」というゲームをご存じだろうか?
魚釣り、昆虫採集、水泳という夏休み恒例イベントの他に、淡い恋愛や出会いと別れといったひと夏の出来事を、陽水の「少年時代」の曲にのせて体験できる夏休みRPGである。ヒグラシの鳴き声を聞くと無条件で切なくなってしまう人(そりゃ俺だ)はハマってしまうこと必至のオススメゲームである。
さて、あの切なさをおじゃる丸の世界観で描いた映画が今回紹介する「おじゃる丸 約束の夏 おじゃるとせみら」だ。

熱い夏が大嫌いなおじゃる丸。みんなが太陽の下で遊んでいても自分は日陰のなかから動こうとしない。そんな彼の前にせみらという少年が現れる。夏が大好きなせみらは、おじゃる丸をどんどん外に誘い出す。その誘い方は尋常ではなく、おじゃるもタジタジになるが次第に心をひらきはじめ.....

この作品、10分の短編ナンセンスアニメを50分のストーリーものにすることに成功したとは言えない。せみら担当の野沢雅子@オラ悟空!の声も耳について、おじゃるの世界観には合っていないし、話の半分を占めるドタバタは単調で、おじゃる独特のまったり感は皆無である。あれだけ生き生きとしたサブキャラクタが全く活かされてない。そんなシロモノだ。
では、これは失敗作なのか?
俺の答えはノーである。

テレビの「おじゃる丸」はそのキャラクターの良さ、世界観の良さが売り物のアニメである。テレビシリーズが続く限り、おじゃるはだから、何年経ってもあのやんごとなき雅なお子さまだし、月影町のみなさんもずっとあのキャラクターでいるはずだ。今作品のテレビシリーズも手がける大地丙太郎監督は故におじゃるのアナザーストーリーを作りたかったと想像するに難くない。クレしんにおける映画とテレビの関係性を目指したかったのだろう。
ただ、クレしんのテレビは子供向けに特化しているがおじゃるは本編にもオトナのファンが多くいるということを見逃していた。あの世界観を破壊されることに拒否反応を示す頭の硬い人が多くいたのだ。残念ながらこれはマーケティングミスであると言われてもしょうがないかもしれない。
俺自身は充分及第点を与えられるデキではあるが、原作(本編テレビアニメ)の存在が大きすぎたということか。

とりあえず色眼鏡を外してみてみよう。お盆に家族と観てもよい。きっと幼いときの記憶....草の匂いやヒグラシの鳴き声や黄昏時周りが暗くなるまで遊んだ記憶が蘇ってなんとも言えない切なさを感じることができるだろう。

77点

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