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過去日記で
なんか予告編で見たら「天空の城ラピュタ」っぽかったんだけど大丈夫か??

と予想した
http://diarynote.jp/d/38325/20040529.html
ところ、ホントにその通りだったので萎えました(T^T)
俺ごときに見切られるとは大友克洋、いよいよおしまいか....

制作に10年、総製作費が24億円!!
これがどれだけすごいかはわかる。世界中が注目してるのもわかる。
でも逆に言えばそれしか謳うことないのは映画を観てわかってしまった。
まず一番の悲劇は、この10年間でアニメーションは大友克洋を追い抜いてしまったことだ。繊細な作画と圧倒的な描き込みは大友@家内制手工業の十八番でありキモである。この職人芸を21世紀のデジタルはいとも簡単にこなしてしまうに至ったのだ。その最たる作品「イノセント」を観たあとでは「スチーム・ボーイ」は明かに(劣ってるとまでは言わないが)インパクトは、ない。
伝統産業家内制手工業が工場制大工業に駆逐されてしまうというアニメ業界の産業革命が起きていたのである。
5年早く公開されたのなら評価も高かったかもしれない。惜しい。

まぁ百歩譲ってよしとしよう。
致命的なのは話が単調で予定調和的展開だから退屈なところなのだ。これがディフォルメされた俗に言うところのアニメキャラなら子供を含めてまだ感情移入できたかもしれない。または演出脚本にスピード感があればワクワクできたかもしれない。
このヌルヌルとしたキャラクターの動き&プロ声優ではなくトーシロ俳優を使ったアテレコ等、ディズニーアニメの悪癖をそのまま持ち込んだり、妙に暗いトーンだったり、このアニメを誰にみせようととしてるのか制作サイドも解らない事態に陥ったのではないだろうか。

初々しさや若さのない「ラピュタ」って感じ。大友克洋のような男に純冒険活劇が作れないって「スプリガン」で解ったんじゃなかったのか?
もし次回作を作ることができるなら「アキラ」風サイバーパンクな作品を期待します。ホント、作れればいいねぇ...(・_・、)

結論
「スチーム・ボーイ」=(「ラピュタ」+「∀ガンダム」+まだ観ぬ「ハウルの動く城」)÷10
よって点数は
50点(俗名大友克洋への香典含む)

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