「ねぇどんなタイプの子が好きなのよ?」
知り合いのお母さんが酔っぱらいながら聞いてくる。女性が酒を飲んで酔っぱらうのは別に気にならないが、どーして集団で飲んでるとあんな下品になっちゃうのだろうか?正直ウザい。
「嫁さんみたいなタイプ」
と、グーの音も出ない答えを言ってみる。こういう言い方をすれば「よぉ!ラブラブだねぇ〜」とからかわれるか、黙られるだけで済むからそういう色っぽい話をしたくない人には効果的だ。
これがちょっと気になる人なら、そりゃもうその子の長所を探しまくって理想を作り出してしまうんだがな。

さて、改めてタイプはどんな子なのかと考えてみた。
「好きになった子がタイプ」であるとは以前書いたが、その中でも傾向があるはずだ。マトリクス表を作って分析してみる(ウソ)。
するとひとつの理想が見えてくる。
引かれるのを承知で書いちゃうが、それは「奥ゆかしい子」だ。

「どんなタイプの子が好み?」
「奥ゆかしい子」
改めて文字にしてみると、ホント、何様のつもり!?って感じ、自分を棚に上げたとんでもない言いぐさだが、そうなのだから仕方がない。
ちなみに、奥ゆかしいってのは、靴下を履かせてくれるとかネクタイを締めてくれるとか家に帰ると三つ指ついて待っててくれるとか、そういうのではもちろん、ない。立ち位置を間違わない人、無理せず無理のできる人を指す。
なによ?都合のいいオンナってワケ?と思われる人もいると思うが、都合のいいオンナと決定的に違うのはその動機が「相手に嫌われたくないから」ではなく「自分がそうしたいから」である。

辛いモノが苦手な俺に辛い料理ばっかり作るオンナがいた。
なんでも作ってくれるのだが、とにかく辛い。
もう親のかたきの如く辛いモノのオンパレード。俺がどれだけ苦手といっても決して手をゆるめない。なんでそこまでこだわるか、聞いてみたことがある。彼女はこう言った。
「私の美味しいと思うものを一緒に食べたいから」
奥ゆかしい....

人の耳かきするのが異常に好きなオンナがいた。
膝枕で耳かき、なんてオトコの究極の理想のひとつだと思う。オンナも好きなオトコの耳かきをするというシチュエーションに憧れる人が多いのではないだろうか?
しかし彼女の耳かきはそんなかわいいものではない。耳かき大・耳かき小・ミニライト・乳幼児用粘着棒・ウエット綿棒を駆使し、人の耳を駆逐する。次に逢う間に自分で耳かきをしようものならすごく怒られた。なにゆえ? 聞いてみる。
「だってほとんどは家族のモノでしょ?耳くらい私のものにしたいじゃん」
奥ゆかしい....

自分は一滴も酒飲めないのに、必ず冷蔵庫に黒ラベルを冷やしてくれてるオンナ、タイタニックやあいのりを「馬鹿馬鹿しい」と一笑するくせに、影でこっそり観て涙するオンナ、飲みに行くことに金を惜しむオトコは器が小さいと本気で考えてるオンナ....

書いてて「奥ゆかしいか?それって」と思った例もままあったが(笑)、そんなに付き合った女の子が多いわけじゃないのでぎりぎりセーフということでお願い。
自分の好き勝手やってくれて、それがいちいち俺のツボを突く言動で、向上心と羞恥心がある子。そういうのを「奥ゆかしい子」といい、俺はそんな子が大好きである。

だからなに?という疑問はナシ!(笑)

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細い指 はじめて握る なつまつり
射的と氷と 金魚すくいと

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