金は天下のまわりものと言われる。
が、どうやら俺は天の下のそのまた地下にいるらしく、おこぼれすらまわってこない。
株価が1万ちょっとに回復したからといっても、構造改革が進んだからといっても、俺の生活が楽になるワケじゃない。そんなん将来どうなるかわからないんだから雀の涙ほどの資産を担保にして大勝負できるわけないじゃないか。俺と同じ考えのやつは多分多いのだろう。いうことで個人消費はあいかわらず伸び悩んでいる。売れてるところといえば、田舎じゃ100円ショップとイオンくらいか。

メーカー製造原価10円のものを卸屋に12円で納品して、小売屋に15円で卸す。小売屋は20円で販売する。これが元来の商売であった。色々な理由であんまり売れなくなると18円に値下げ。いままではそれでよかったけど、今度は中国から15円の同等品が輸入されてくる。小売屋は卸に13円にしろという、卸はメーカーに9円にしろという。そうすると中国産を13円にしやがった。こうなるともうお手上げだ。小売は大量発注を条件にメーカーとの直取引をするようになる。卸屋はつぶれる。大量発注できない(つまりは大量販売できない)小売もつぶれる。街には同じようなものが溢れる。
「中間マージンをカットして品質のいい商品をお安く販売!」と明るく唱ってるが、実は中間マージンで食ってる人々の首を切って作った利幅の上にあることを忘れないようにしようと思う。

戦後60年、日本は経済のみを基準にここまで発展してきた。おかげで世界一番金持ちの国になった。栄枯盛衰の常をも忘れて。
戦争を知らない経済第一主義の子供達がそろそろお爺ちゃんお婆ちゃんになる。「清く正しく慎ましく」という精神は自由主義という名の欲望の前に崩れ去った。俺達やその人達は、21世紀に生まれてくる子供達に経済的損得以外のモラルを教えることができるだろうか?なんだか自信がない。グローバルスタンダードな今、日本だけが経済的に孤立するわけにもいかないし、競争は競争としてやっていかないといけないのだから。
自由主義というカルトイデオロギーに乗っかってしまった我々はその世界で走り続けなければならないのだろう。ならせめて、あと50年して「日本の最大の失策は自由化だった」って言われないようにがんばって勝ち組になる方向付けをしてもらいたい。プロレタリアートな俺は一生懸命働くから。

と、何故金と経済の話を唐突書いたかというと、昨日パチで負けて今月のお小遣い全部すったからです(T^T)。あと1万円くれー!

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坂町に ニ百十日の 初秋の風
 胡弓の響きは 君の涙か

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