ネットのリンクを辿ってるとあるHPにぶつかった。
かわいい女の子の画像がトップページ。カウンターがあり、ヘッドラインには、もうすぐその子の3歳のバースデーという案内が流れている。
左のフレームにはダイアリー、掲示板、プロフィール、そして画像のボタン。
どこにでもある家族紹介のHPそのまんま。
でも俺はタイトルを見たときから心がざわめいていた。
おそらくあいつがつくったHPだ。確信的に感じてプロフをクリック。
仲の良い夫婦、そして、一人娘の紹介。イヤな予感は的中、血の気が引く。
それは別れた彼女のホームページだった。

幸せを絵に描いたような家族。
ディズニーランドに旅行したときの写真、近所の公園での写真。画像は小さくて表情までは判断できないが幸せそうだ。
日記には娘の成長を事細かに書かれてある。旦那さんのことも....
掲示板ではママ友であろうか、いろんな人が書き込んでいる。
当たり前だが俺の知ったハンドルはひとつもない。

見なきゃいいものを、全部見てしまう。

彼女は俺と別れたあとしっかりとしたオトコを捕まえて、しっかりとした家庭を持ち、しっかりと子供を育ててる。
俺はと言えば、会社つぶれて借金かかえて、仕事仕事で家族を旅行にも連れてってやれなくて、旦那さんと比べても容姿も収入も段違いで......
下劣な優越感に浸ってやり過ごすこともさせてくれない。
んで、落ち込む、妬む、その堂々巡り。
もうバカ、である。救いようのない バカ。

忘れてる? 全然じゃん。
一本芯が通ってる? どこによ。
ダメなオトコなんだから、お前は。そんなオトコには落ち込む権利も妬む権利もないんだよ。

矛先を自分に持ってこないと暴走しそうな感情、そして逆流する血液を、必死で抑えつける。
漆黒の闇でもがくうち、やがて一本の光明に気付く。
その光を感じることでようやく落ち着きを取り戻すことができる。
「まぁ彼女が幸せならいいんじゃねぇの」
その言葉が一筋の光。

なんと弱々しい光だろう。他人が聞いたら笑ってしまうと思う。
俺も自分で言葉して笑う。「バカ」
張りぼての虎のようなプライドが吐く、クソの役にも立たない光だけど、俺は事実、その光で救われるのだ。

全然進んでない気がするけど、きっと前進してると信じよう。
いつか必ず振り子は止まるのだから。

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って、いやぁ参った。
久々のフラッシュバック。心臓止まるかと思ったっす。

さて、先日書いたアーシア・アルジェントちゃんですが、ネットで検索してみるとあのイタリアンホラーの巨匠ダリオ・アルジェント氏のお嬢さんなのね。ダリオといえば「サスペリア」「フェノミナ」等々、強烈な色づかいと音楽がステキ。いや、ホラーは嫌いだから1回きりしか観てないのだけど。

もひとつアーシアちゃん情報。「トリプルX」にも出演してるらしい。くぅ知らなかった...借りてこないと。

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空酒が しょっぱい夜は 啄木の
 ぬる甘い詩 口にしてみる

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