「納涼祭というもの」参照

ケータイの番号がかかれた紙切れをみて考える。
「これはワナかもしれない」
モテないオトコの悲しい性、現実を受け入れるのに時間がかかる。
35VS20、時代が時代なら親子でもおかしくない年の差。
松田聖子のデビューのとき、まだ生を受けてない年齢である。恐ろしい....

今一度頭を整理してみる。受けるべきか断るべきか?

まずメリット
ハタチとお酒が飲むことができる
もしかしたらハタチの肢体を拝むことが出来る。
あわよくばハタチを彼女にできる

うむ、夢のような話である。

つづいてデメリット
どんな子かよく知らない
バレたら破滅
実はそんなに好みではない(笑)

そうなんだよ、ハタチという看板に目がくらんでるだけなのだ。ダメじゃん、自分。
そう言い聞かせ、お断りの電話をかける。
「どういうつもりかわかりませんが、一緒に食事行くというのはお互いの立場もありますし、マズいと思います。お誘いしたのに申し訳ありませんが、今回は遠慮したいのですが...」

で、二日後、一緒に飲みにいくことになる(笑)。
もーーー!ばかちんがっ!

ただ、ふたりきりだと言い訳のしようもないのと、己の理性にもイマイチ信用がおけないので、パパ友SさんともうひとりW先生、そして保護者会副会長のYさんをつれていくことにする。W先生は俺の高校時代の後輩で、同園で唯一俺の過去を知ってるオンナだ。
5人は郊外の居酒屋に集まった。

乾杯ではじまった奇妙な飲み会は、子供の話、園の話、父兄の話ととりとめのない会話と続いた。
「ところでさ」
W先生が口を開く。ジョッキ3杯、すでにタメ口、お前、一応父兄なんだから、俺。(^_^;)
「くま組の○○ちゃんのお母さんと○○ちゃんのお父さんの話知ってる?」
園児200人を越す大所帯の幼稚園だ、他の学年になると全然わからん。
「あーあの二人ねぇ。バレバレよねぇ。」
ん?園内でそんなおいしい...もとい、けしからん関係を持ってる父兄がいるのか?!
耳をダンボにするまでもなく、女性3人の会話は続いた。やれ毎日お迎えの時間が同じ、だの、郊外のショッピングセンターで一緒に歩いてるのをみた、だの、携帯電話の機種が同じ、だの、人には見せられないプリクラ張ってある、だの、この前お母さんの方が泣いてた。きっと二人の間になんかあったのだ、だの、推理と憶測のオンパレード。
オンナの勘と噂好きの性分が小さな変化を見逃さないのに加え、盲目になりがちな二人はどこかで油断をしてしまう。だからほころびが出るんだろうなぁ。
漠然とそんなことを考えてたら、N先生が
「●●さん(俺ね)は○○ちゃんのお母さんと仲良しですよねぇ」
○○ちゃんのお母さんとは共通の友人を介して2、3度お話しをした程度。幼稚園ではお話したこともない。
「え?!どうして?」
と、戸惑う俺に
「ん〜〜〜〜 なんとなく」

勘が鋭いのか火のないところに煙を立てるのがうまいのか、げに恐ろしやオンナというモノ。
というおはなしでした。

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君方の 想いは不変と 宣へば
 詞書きのみ 縷々と偲ぶ

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