これを映画といって良いのかわからんがとりあえず映像作品だから書こう。

「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン」
スクエアの屋台骨を揺るがしたと言われる4年前の映画「ファイナルファンタジー」と同じく、中編フルCGアニメである。
あの歴史的大失敗作のあとに同じ方式の映画を作るとは随分と思い切ったことをするもんだと思ったが、さすがに同じ轍は踏まない。今回のは世界同時上映というバカげた作戦ではなく地味にビデオ発売からスタートし、上映劇場を徐々に増やすという策略の模様、それはそれで正解だろう。幸いにも作品自体も好評でヴェネチア国際映画祭に正式出展されたり国内スクリーンでもボチボチ上映されてるところから見てもモトはとれそうな勢いだ。
たしかに4年前の悪夢の「FF」に比べて格段に進化したCG技術は圧倒的だし、生身の人間にはあり得ないアクションやカメラワークのてんこ盛り。まさしくサーカスムービーそのものである。初めてみた人はどこからどこまでが実写かわからないリアルさに度肝を抜くことだろう。

ただ、相変わらず映画としての完成度は低い。
程度の低い萌え系キャラクターの造形(仕草表情を含む)は主人公の内面的苦悩を描くには突拍子すぎでどうにも感情移入ができないし、ストーリーもあってないようなものだ。つまり薄っぺらいのだな。
同じアニメーションでもピクサーのそれはキャラクターに血が通っている。ストーリーに重みがある。この差は絶望的なまでに大きい。

とはいうものの、寝ずにFF7をヤリ込んだプレステユーザーはその後のクラウドが見れただけでも感涙モノだろう。俺もそのクチであった(笑)。

ということでFF7を中古屋で買ってやってます。

55点

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