バートンらしいアニメというもの
もう「チャーリーとチョコレート工場」で感動した時点でヤラれてたのかもしれん。
今さらこんな”いかにも”なバートン作品に涙するとは思わなかった。

「コープス・ブライド」
貧乏貴族の娘ビクトリアと成金缶詰屋の息子ビクターはそれぞれの両親の思惑により結婚式をあげることになる。でも小心者のビクターは結婚式のリハーサルで大失態。
落ち込むビクターは森の中で練習をする。誓いの言葉を発し、小枝に指輪をかけたときその小枝がビクターの腕を掴むではないか!なんとその小枝は花婿の訪れを待ち続けていた死者の花嫁だったのだ.....

「シザー・ハンズ」と同じく古くからある寓話をもとにしたようなおとぎ話を「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」的手法でミュージカル化したグロカワイイ作品。
「ナイトメア」より洗練されたキャラクターがちょっとCGくさくなってしまったのがちょっと残念だがさすが偏愛の帝王、キャラクターの造形は見事である。特にあの骨の犬の造形がサイバラさんの書く犬(こんなやつhttp://love-chara.cool.ne.jp/saibara.html)にクリソツなのはわらった。

「ビッグ・フィッシュ」からこっち、新しいバートンワールドに感涙した人はこの作品を素直に受け入れられるかどうか疑問だが、”グロを一級品のファンタジーに仕立てる技術”....元来バートンがもっとも得意としているところ....を体現している作品であるのでバートンビギナーにはうってつけの作品であると思う。

邦題に「ティム・バートンの...」と入ってる点としつこいくらいにジョニデ声優初挑戦とうたうところが配給のバカさ加減を表してる。こんな作品バートンにしかつくれないし、チャリチョコと抱き合わせで売ろうという魂胆丸見え。それってダメ映画の売り方じゃんか。ちょっと萎える。

86点

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