リメイクのび太というもの
2005年10月26日 映画
今を遡ること9年前、平成8年9月23日未明に藤子F不二雄氏は帰らぬ人となった。
オバQ、パーマン、キテレツ大百科、エスパー魔美、21エモン、ジャングル黒べぇ....
数え切れない作品が世に出されそしてその多くがアニメーションになった。
なかでもドラえもんの人気は圧倒的で、小学館の学年誌にそれぞれ連載されていた漫画を再掲するため”だけ”にコロコロコミックが発刊されたというこぼれ話からも見て取れるだろう。
アニメを観た少年少女はその暖かでマヌケなキャラクターを愛した。誰もがその早すぎる死を悼み、その遺作である「ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記」に涙した。
もうドラえもんの新作を観ることはできないんだなぁ.....と感慨深く思ったものだ。
ところが奇妙なことに、ドラえもんは終わらなかった。泣きつくのび太もお風呂に入る静ちゃんもいじわるなスネ夫やジャイアンも父の死を知らぬ子供のように日常を過ごしていたのである。
藤子プロという作画スタッフがいる限りとりあえず新作を描くことはできる。
という大人の事情はわかるにしてもなにか死者にムチ打つ所業に思えた。そんな心の引っかかりがぬぐえぬまま、藤子F不二雄無きあとの劇場用長編新作を観て驚愕することとなる。
テイストこそF先生らしくあるものの、線に勢いがないコピーのようなシロモノ。過去作品の焼き直しのような敵キャラの造形や主要キャラクターの表情の無さ、それだけじゃない、愛だのエコだのという余裕のないテーマのもとに予定調和なだらけたストーリーの繰り返しだったのだ。ドラえもんということを差し引いても決定的につまらない作品。
ドラえもんのだしがらで搾るだけ搾り取ってやろう、小学館と東宝の戦略に怒りを覚えた。
そして長編ドラえもんは観なくなっていった。
そう思ってたのは俺だけではなかったようで、平成15年「ドラえもん のび太とふしぎ風使い」を最後に長編制作はなくなった。あんなフザけたドラえもんを世に出すくらいなら出さない方がマシだった。
http://diarynote.jp/d/38325/20040413.html
http://diarynote.jp/d/38325/20040712.html
そして、2年の歳月が流れ、ほとぼりが冷めたところでドラえもんの新作の登場である。
それはあの不朽の名作「のび太の恐竜」のリメイクだそうだ。
http://dora2006.com/top/
藤子プロに新しいドラえもんを作る才能がないことと、東宝・小学館がまた甘い汁をすすろうと考えてるのが良くわかる。
声優さんを一新したこともありここいらで初心にかえりましょうってことなのか?
予告編を観ると映像はさすが平成のアニメーション、なかなか素晴らしいと思う。
ただ、”泣かせよう””感動させよう”光線をビシビシ発しているところが胡散臭い。また上っ面の動物愛護ものなのか?ちと心配だ。
ホント、勘弁してくれ。俺のフェイバリット・ムービーを汚すのは。頼むよ?
とかいいながら結構期待している俺であった。
オバQ、パーマン、キテレツ大百科、エスパー魔美、21エモン、ジャングル黒べぇ....
数え切れない作品が世に出されそしてその多くがアニメーションになった。
なかでもドラえもんの人気は圧倒的で、小学館の学年誌にそれぞれ連載されていた漫画を再掲するため”だけ”にコロコロコミックが発刊されたというこぼれ話からも見て取れるだろう。
アニメを観た少年少女はその暖かでマヌケなキャラクターを愛した。誰もがその早すぎる死を悼み、その遺作である「ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記」に涙した。
もうドラえもんの新作を観ることはできないんだなぁ.....と感慨深く思ったものだ。
ところが奇妙なことに、ドラえもんは終わらなかった。泣きつくのび太もお風呂に入る静ちゃんもいじわるなスネ夫やジャイアンも父の死を知らぬ子供のように日常を過ごしていたのである。
藤子プロという作画スタッフがいる限りとりあえず新作を描くことはできる。
という大人の事情はわかるにしてもなにか死者にムチ打つ所業に思えた。そんな心の引っかかりがぬぐえぬまま、藤子F不二雄無きあとの劇場用長編新作を観て驚愕することとなる。
テイストこそF先生らしくあるものの、線に勢いがないコピーのようなシロモノ。過去作品の焼き直しのような敵キャラの造形や主要キャラクターの表情の無さ、それだけじゃない、愛だのエコだのという余裕のないテーマのもとに予定調和なだらけたストーリーの繰り返しだったのだ。ドラえもんということを差し引いても決定的につまらない作品。
ドラえもんのだしがらで搾るだけ搾り取ってやろう、小学館と東宝の戦略に怒りを覚えた。
そして長編ドラえもんは観なくなっていった。
そう思ってたのは俺だけではなかったようで、平成15年「ドラえもん のび太とふしぎ風使い」を最後に長編制作はなくなった。あんなフザけたドラえもんを世に出すくらいなら出さない方がマシだった。
http://diarynote.jp/d/38325/20040413.html
http://diarynote.jp/d/38325/20040712.html
そして、2年の歳月が流れ、ほとぼりが冷めたところでドラえもんの新作の登場である。
それはあの不朽の名作「のび太の恐竜」のリメイクだそうだ。
http://dora2006.com/top/
藤子プロに新しいドラえもんを作る才能がないことと、東宝・小学館がまた甘い汁をすすろうと考えてるのが良くわかる。
声優さんを一新したこともありここいらで初心にかえりましょうってことなのか?
予告編を観ると映像はさすが平成のアニメーション、なかなか素晴らしいと思う。
ただ、”泣かせよう””感動させよう”光線をビシビシ発しているところが胡散臭い。また上っ面の動物愛護ものなのか?ちと心配だ。
ホント、勘弁してくれ。俺のフェイバリット・ムービーを汚すのは。頼むよ?
とかいいながら結構期待している俺であった。