秀逸リメイク作品というもの
2006年8月16日 映画
平成版「のび太の恐竜」鑑賞。
スネ夫の恐竜の爪の化石を自慢され悔しい思いをしたのび太は勢い余って自分で恐竜の全身化石を見つけるというとんでもない約束をしてしまう。でも今回ばかりはドラえもんもあきれ顔、のび太は自ら本をかき集め恐竜の研究をし古い地層を掘ってはみるがなにも出てこない。しかも持ち主のおじさんに叱られゴミを埋める穴を掘れと命令される始末。「これもドラえもんが協力してくれないからだ」と恨みを込めて穴を掘るとそこから大きな石が出てきたのだった.....
元々「のび太の恐竜」は連載用の短編だった。それを長編としてコロコロコミックに連載されたものが劇場用原作だ。連載時より藤子F氏に長編構想があったかどうかは定かではないが、短編は短編としてとても良い出来となっている。
劇場用の為に加筆されているので、昭和版映画「のび太の恐竜」は原作に忠実、寸分の狂いもない映画化となり、大入りとなる。これに味をしめた小学館と東宝は毎年長編ドラえもんの映画化を図りそれはF氏の死後も続くことになるが...これは過去日記に書いたから割愛。http://diarynote.jp/d/38325/20051026 参照
さて、平成版「のび太の恐竜」は初のリメイク、声優陣が一新してからの初の劇場版、惰性で毎年公開されてたのを止めた後の初作品と初めてづくし。故に制作スタッフの意気込みは並大抵のものではなかったはずだ。
それが見て取れる効果的に使われるCG、クレしん原恵一路線のタッチ、そしてピー助を過去に返すまでをもの凄い丁寧に描いた構成等々である。どれも多少やりすぎでオーバークオリティって感も否めないが、俺は評価に値すると思う。
唯一残念なのが、ティラノが首長竜を襲うシーン、ここだけ格段に作画レベルが落ちてるのだ。今までのエモーションがまったくないただの線画。劇中数少ないダイナミックなシーンなだけに余計残念である。できればDVD化に合わせて修正して欲しかったところであろう。
あと、昭和版と違うのはエンディングだ。
タイムパトロールに救出される昭和版と違い、平成ののび太は自らの足で日本に向かう。
こからピー助との別れ、現代に帰りママと交わす会話、スキマスイッチのエンディングソングと進行する様は.....すまん、泣いた。(笑)
平成版のオリジナルの途中挟まれるパパのとの小さな会話もちょっと心をキュンとさせる。
ともかく、リメイク作品としては及第点以上の出来である。
小学生のころ、リアルで「のび太の恐竜」をみた世のお父さん、数年前までのドラえもんに嫌気が差してたお兄さん達に告ぐ。
映画ドラえもんは変わった。是非観てくれ。
そしてドラえもんは元々こういう話なんだ。俺らが感動したのは地球愛やら動物愛護やら小難しいことじゃーない。こんな小さな冒険でワクワクしてたんだ。
90点
.....って次もリメイクかよ....エー(´д`) (笑)
スネ夫の恐竜の爪の化石を自慢され悔しい思いをしたのび太は勢い余って自分で恐竜の全身化石を見つけるというとんでもない約束をしてしまう。でも今回ばかりはドラえもんもあきれ顔、のび太は自ら本をかき集め恐竜の研究をし古い地層を掘ってはみるがなにも出てこない。しかも持ち主のおじさんに叱られゴミを埋める穴を掘れと命令される始末。「これもドラえもんが協力してくれないからだ」と恨みを込めて穴を掘るとそこから大きな石が出てきたのだった.....
元々「のび太の恐竜」は連載用の短編だった。それを長編としてコロコロコミックに連載されたものが劇場用原作だ。連載時より藤子F氏に長編構想があったかどうかは定かではないが、短編は短編としてとても良い出来となっている。
劇場用の為に加筆されているので、昭和版映画「のび太の恐竜」は原作に忠実、寸分の狂いもない映画化となり、大入りとなる。これに味をしめた小学館と東宝は毎年長編ドラえもんの映画化を図りそれはF氏の死後も続くことになるが...これは過去日記に書いたから割愛。http://diarynote.jp/d/38325/20051026 参照
さて、平成版「のび太の恐竜」は初のリメイク、声優陣が一新してからの初の劇場版、惰性で毎年公開されてたのを止めた後の初作品と初めてづくし。故に制作スタッフの意気込みは並大抵のものではなかったはずだ。
それが見て取れる効果的に使われるCG、クレしん原恵一路線のタッチ、そしてピー助を過去に返すまでをもの凄い丁寧に描いた構成等々である。どれも多少やりすぎでオーバークオリティって感も否めないが、俺は評価に値すると思う。
唯一残念なのが、ティラノが首長竜を襲うシーン、ここだけ格段に作画レベルが落ちてるのだ。今までのエモーションがまったくないただの線画。劇中数少ないダイナミックなシーンなだけに余計残念である。できればDVD化に合わせて修正して欲しかったところであろう。
あと、昭和版と違うのはエンディングだ。
タイムパトロールに救出される昭和版と違い、平成ののび太は自らの足で日本に向かう。
こからピー助との別れ、現代に帰りママと交わす会話、スキマスイッチのエンディングソングと進行する様は.....すまん、泣いた。(笑)
平成版のオリジナルの途中挟まれるパパのとの小さな会話もちょっと心をキュンとさせる。
ともかく、リメイク作品としては及第点以上の出来である。
小学生のころ、リアルで「のび太の恐竜」をみた世のお父さん、数年前までのドラえもんに嫌気が差してたお兄さん達に告ぐ。
映画ドラえもんは変わった。是非観てくれ。
そしてドラえもんは元々こういう話なんだ。俺らが感動したのは地球愛やら動物愛護やら小難しいことじゃーない。こんな小さな冒険でワクワクしてたんだ。
90点
.....って次もリメイクかよ....エー(´д`) (笑)