ペ・ドゥナの足萌えというもの
「空気人形」観賞

とある独身中年秀雄が愛玩しているラブドール”のぞみ”がある日突然感情を持った。秀雄が居ない間に部屋を抜け出し一人街をさまよう。一軒のレンタルビデオ屋にたどり着いたのぞみはそこで店員の純一に出会うのだった....

お人形さんが心をもってしまう。というストーリーからてっきり「マネキン」のようなラブロマンスかと思った。監督が是枝さんだからのぞみの心情を淡々と空気のように描くことから「空気人形」というタイトルだとも勝手に思ったが、まさか鬼畜系ダッチワイフセックスネタだとは!!!(笑)

韓国のマルチアクトレス、ペ・ドゥナがとにかくいい。
ビニール製のダッチワイフがペ・ドゥナ本人にかわるシーンは最近にはないステキなプロローグである。(実はここがエピローグに続く伏線なんですな!!今書いてて気付いた!(笑))
そしてのぞみに穴が空いて空気が抜けちゃうところを純一が助けるシーンはもう近年これ一のエロさである。あーーーー!!!俺もペ・ドゥナのヘソにフーフーしたーい!って感じで悶え死んだ(笑)。
「リンダリンダリンダ」よりさらに稚拙にえる片言の日本語が生活していくうちにどんどん流暢になっていく演出意図といい、この映画はペ・ドゥナ主演でなきゃ成立しなかっただろう。それくらい凄かった。

そんな圧倒的な存在感のペ・ドゥナの向こうを張るのがARATAと板尾創路という孤高のプレイヤー二人である。人形としてののぞみを愛した秀雄と、愛した人がたまたま人形だった純一の顛末は是非劇場で観てもらいたい。ここは賛否が分かれるだろうが、ペ・ドゥナだからこそ説得力があったとしておく。そんな切なくも哀しい燃えるゴミと燃えないゴミのラブロマンス。いや、是枝監督の代表作になるんじゃね?
 
77点。

しっかし、基本的にセックス(マスターベーション含む)を中心に物語を構成してるくせに「象の背中」のほうが1兆倍ゲスってのはどーゆー了見だ?(笑)
厚生労働省は、政府の行政刷新会議から今年度の補正予算をさらに見直すよう指示されたのを受けて、
地域の医療機関で医師を確保するためなどに設けた基金の一部を執行停止にすることを検討することになりました。

今年度の補正予算をめぐって、政府の行政刷新会議は7日、執行を停止する予算の総額をさらに上積みするため、
各省庁に対し、あらためて検討し、9日までに回答するよう指示しました。これを受けて厚生労働省は、
地域の医療機関で医師を確保したり、新生児の集中治療室などの医療設備を整備したりするために設けた
「地域医療再生基金」は、ほかの政策に比べて緊急を要するものではないとして、
一部を執行停止にすることを検討することになりました。

ただ、省内には、地域の医療態勢の維持に悪影響が出かねないとして、
来年度必要な予算を確保できるめどがつかない現状では執行を停止すべきではないという意見もあり、
さらに調整を進めることにしています。


http://www3.nhk.or.jp/news/k10015975961000.html


nhkのニュースである。

極小未熟児で生まれた長男がNICUのおかげで助かったことを思い返すと忸怩たる思いが拭いきれないんだが、なんとかならんのか?

だいたい訴訟をおこされる可能性の高い外科医や産科医よかテキトーに薬だして茶を濁す内科医勤のほうが”安心”で、激務の勤務医よかのんびりした開業医の方が”楽”ってのが保険点数(=報酬)に反映してないシステムのせいでこうなってるのがわかってるのに手をつけないのは日医の力なのかしらん?

とにかく子どもは国の宝だってことを今一度考えてもらいたいもんである。
BCPだっけ?PCBだっけか?
テレビ番組のアレなところを密告して悦に浸る団体(違います)

ここ数日の台風報道をしてるマスコミにも充当したらどうだろか?
台風がきた!と喜ぶ小学生と同じ報道にうんざり。

やることないんかねぇ?


メルボルン 6日 ロイター] オーストラリアで最も人気あるモーターレースの1つ、「バサースト1000」で、観客の飲酒量に制限が設けられることになった。アルコールがらみの犯罪を減らす試みとして、ニューサウスウェールズ州の警察当局が6日発表した。

 この飲酒制限は、同州東部のバサーストで8─11日に開催されるレースで、観客1人が持ち込めるビールの量を1日当たり375ミリリットル缶24本までに制限するというもの。

 アルコール度数の低いビールを選べば36本までが認められ、ワインの場合は4リットルまで。種類を組み合わせて飲んではならないという。



どんだけ(笑)

「象の背中」鑑賞


不動産会社部長・藤山幸弘は家族4人でつつがなく暮らし、さらに愛人もいる。まさに人生の“円熟期”を迎えていた。そんなある日、末期の肺がんで余命半年だと宣告されるのだった・・・


秋元康の新聞小説が原作。
死に行く男の心情と状況をとても良く描いてるとは思うし、ウルッとくる話ではあるんだけど、どーしても「いくらなんでもそれって自分勝手じゃねーの?」という思いがぬぐい切れず集中できなかった。だって死ぬとわかってからの愛人との別れ方とか昔の女に会いにいったりとか、間際はやっぱ奥さんが大事って、役所さんの役どころが「失楽園」のそれとかぶってみえてしょうがなかった。
いやね、確かにリアルではあるんだけど、そこまであからさまに女々しく描くってのは大人としてどーなんよ?と思ったり、秋元さん、その年になってようやく死を実感できるようになったのね、とか思った(笑)


唯一誠実につくらないといけないところはきちんと死ぬところなんだけどここも「余命一か月の花嫁」とかわらんくらい幼稚。おっさんの低年齢化ここに極まれりだな。


死、すらもお手軽・スマートになっていくのかもしれんなぁ・・・・


40点

4日朝、中川昭一元財務・金融担当大臣が東京・世田谷区の自宅のベッドで死亡しているのが見つかりました。遺体に目立った外傷はないということで、警視庁で詳しい状況や死因を調べています。 4日午前8時すぎ、中川昭一元財務・金融担当大臣が東京・世田谷区下馬の自宅のベッドでうつ伏せに倒れた状態で...



久々に声出してびっくりした。

まだお若いのに......
「トンケの蒼い空」テレビ観賞

警察官の父の手ひとつで育てられたチョルミンは”トンケ”という名の犬を飼う。やがて高校生になったチョルミンはサッカー部に入部するが万年補欠。そんなある日犬のトンケがいなくなるのだが.......



えーと↑にあるあらすじはあらすじではなく、物語の導入部分である。
話はここから、警察官である父が保護したスリの常習犯ジョンエとのほのかな恋話ありーの、悪徳代議士との正義の戦いありーので、それらしい青春映画の体をなして進行してはいくのだが、とにかくデリカシーのない韓国メンタリティが悪い方向に出て観るに耐えなかった。

プロローグ、警察官の父と共に警察署にいるチョルミン(子役)、手持ちぶさたのチョルミンに父が与えたのは警察犬になり損ねた子犬だった。その子犬に”トンケ”と名付け(トンケとは韓国語で野良犬という意味)、高校生になったチョルミンとのむつまじい様子も見せておいて開始30分で、トンケが高校の先輩に殺され食われてしまう。
タイトルにある名前の犬だからきっと犬と人間のハートフルストーリーと思った俺はまずここで
( ̄□ ̄; エーーーーーーーーーー だ。
テンションさがったところで、メシの食い方の汚いところを色々なシチュエーションで見せられたり、ジョンエとのスクーター相乗りのあと風俗にいったり、あ、別に行ってもいいんだけど、その描き方が下品だったり、それを知ったジョンエの態度もなんかドン引きだったりと、もう文化の違いと一言で言ってしまえばそうなんだがとにかく、凹んだ映画でした。これ観ると「冬のソナタ」なんかも一週してこれと同じくらい下品だってのがよくわかる。

まぁもう二度と観たくない映画だわ。
チョン・ウソンは良い味だしてたんだけどねぇ(^_^;)

2点

先日、ホントに久々にTSUTAYAにいったらもう誰もレンタルしない体のDVDが根こそぎ中古販売してた。
うんうん、スペースが限られてるしね。
うんうん、韓流テレビドラマたくさん置かないといけないしね。
うんうん、ポニョとドロップのスペースも確保しないとね。












もー、世界一無くても良いDVだよね。ロリコンジジィと品庄のゲスな方のやーつは。


でもそのおかげでこのDVDが980円で買えました。
セレクトした店員は店長に怒られてるんじゃなかろーか?

The Street Sliders - 風が強い日
http://www.youtube.com/watch?v=allZEcWxZsY

いいよねぇ、リオさん。
「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」観賞

斜陽期の日本の学生運動をドキュメンタリータッチで描いた半フィクションの映画。60年代後半より活性化した学生運動が全学連(=共産党などの既存団体)からより過激な全共闘(=党派や学校を越えた学生主導のノンセクト集団)運動へと形態を変えていき、その原理主義的暴走から自滅していくまでを描いた作品である。
監督は若松孝二。まさしく学生運動華やかな時代を生きた戦士である。上映時間3時間半!という長尺が監督のこの映画に対する思いを如実に表しているのだが、内容的には自制が効き淡々としているので、田原総一郎のような押しつけがましいうざったさがないので苦にはならない。

日本の学生運動を一言で片付ければ、共産主義・ユートピア思想という魅惑的な理想像で55年体制を打破しようとしたが、武力闘争が世論に受け入れられず、内部的にも離反者が続出したため組織維持の為に粛正を図ったがこれが更なる内部分裂を生み、ついでに警察権力の付け入る隙になり瓦解してしまったといったところか。
所詮机上の空論だったってことは俺でもわかることなのだが、だからといってその時代を生きた人を蔑んで見るつもりは毛頭無く、「無駄に熱い」生き方を羨ましくも思ったりしてたりする。田原総一郎に噛みついたりするのも半分妬みなわけですね。

とまぁそんな時代を生きた「無駄に熱い」連中の内何人かが「過激派」から「リベラル」に名前を変えて武器をペンやカメラに持ち替えて40年前のリベンジを果たした......今回の政権交代のことだけど.......この平成21年に本作を観る意義というのは大きいと思う。
鳩山さんの同級生らがどういう青春時代をおくったのか?ネトウヨだのプロ市民だのの根源を理解する参考書としてはとても良くできた映画であることは評価できます。多分「全然理解できない」という人も多いと思うけど、理解できないしたくないって方が全然正しいから安心してください。時代は進んでるんだから過去のバカ祭りは忘れて良いのです(笑)

映画の作りとしては昔の監督だから古典的....というか古い。
望遠を使ったラックフォーカスの多用って、昭和の昼ドラかよ!!!台詞回しも面倒くさいから最近の映画に慣れてる人は30分で飽きるだろう。
若い人に観てもらいたいならこのあたりはちょっと気をつけて作って欲しかった。

53点

「ジェネラルルージュの凱旋」観賞

不定愁訴外来、通称”愚痴外来”田口先生は、チームバチスタ事件での活躍が評価され倫理委員会委員長に抜擢される。そんな彼女に一通の告発文が届く。それは救命救急センター長の速水と業者癒着に関するものだった....


前作「チームバチスタの栄光」は中途半端などっちつかずのミステリーだったが、今作は謎解きを極力排してサスペンス寄りに軸を映した。果たしてそれは大成功で、物語の中心を成す堺雅人を通じて救急外来や病院経営といった現代医療の問題点を浮き彫りにした点と、愚痴外来の田口&厚労省エリート白鳥を脇に置くことで、二人が織りなす脱力系シーンも前作よりそのシーンを増やしたにもかかわらず邪魔になってない点が好感。
これはひとえにキャラ設定の勝利だろう。竹内結子&阿部寛は2作目にして既に田口&白鳥というキャラを盤石なものとしてるだけでなく、速見役の堺雅人がもう見事にハマっていて格好良かった。女子がキャーキャー言う理由がやっとわかった気がしました(笑)
そして音楽。
肩の力が抜けたシリーズにふさわしい見事なヘッポコ具合が心地よかったです。フジの亀山千広が作るとこうはいかない。

まぁ貫地谷しほりは結局何だったのか?
とか
タイトルにあるルージュの意味のやっつけ具合
とか
高嶋政伸どうなったんだ?
とか
そこは羽田美智子じゃなくて木村多江だろう!
とか(笑)
広げた伏線が旨く収拾できなかった点等々ちょっと首をかしげる部分もまま見受けられるものの、ミステリーじゃないんだからまぁ良しとしておきます。

結構よかった。
60点

指導者の心構えというもの
指導者の心構えというもの
指導者の心構えというもの
カープファンの俺はアンチジャイアンツだし、中でも桑田は大嫌いだった。

けど、人として、指導者としてはとても立派な人だと思う。彼のブログを見たら良くわかる。

http://kuwata-masumi.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-ea9b.html

世の中に数多ある学童野球、ミニバス、少年サッカー、その他全ての少年スポーツの指導者と教師・部下を持つ上司は全員桑田の言葉を胸に刻むべきだ。

いやぁ久々に面白いお笑い番組を見た気がする。

「キングオブコント2009」
昨年不評だった採点方式を改め、1コンビ持ちネタ2つの合計点をスキージャンプ採点方式で争うかたちにしたためとても盛り上がり、且つ納得できる結果になった。
優勝は予想通りの東京03!!!!おめでとう!!
おっちゃんは嬉しい・゜・(つД`)・゜・

さてそれでは個々のネタを振り返ってみる。点数も採点芸人さんと同じ10点満点でつけてみよう。

まず初っ端が優勝トリオの東京03。
ネタはビビりすぎる店長と動じないバイトと強盗の話。03の得意なネタではあるんだけど、角田の持ち味があまり活かされないから03本流のネタではない気がする。きっとテレビで披露してないからとを選んだのかもしれないが爆発力もジワリとくる笑いも少なくちょっと暗雲。ただ、点数は割と良く835点。俺的には様子見の7点
2本目は鉄板の男女もの、これは笑うよなぁ。ほんとのはまだ長いんだけど4分できっちりまとめた。点数は最高点の953点、俺も9点

2番手ジャルジャル
寿司屋の主とバイトのしりとりのネタ。ジャルジャルらしからぬロジックの効いたネタ運びとジャルジャルらしい言葉と動きのチョイスでとっても面白かった。点数は意外に低く734点、俺は7点。
2本目は良く見る野球を知らない新入部員にバットの持ち方を教えるやつ。まぁくだらなくはないんだが、2本目の一番手にやった天竺鼠の捨て身のネタのせいでぼやけてしまった。ジャルジャルに限らず吉本の若手は小さい小屋でショートスタイルのネタばっかやってるからか、舞台の使い方が下手だ。1本目も2本目も漫才の方がしっくりくるネタだもん。このあたりはもうちょっと勉強だな。点数805点、俺は6点

3番手モンスターエンジン
実は今まで隠してたけど、みなさんが言うほどこいつらを買ってなかった。ちゅーか「どこが面白いのだろう?」とすら思っていました。今回その面白さの片鱗を垣間見た気がする。1本目は競馬の中継ネタ。これがバカバカしくも面白い。モンスターエンジンの真骨頂はこのあたりにあるのだろう。さすが吉本若手筆頭株。点数771点、俺7点。
2本目も1本目同様モンスターエンジンワールド炸裂の落ち武者の守護霊というネタ。彼らにしかできないネタではあるんだけど、説得力というか圧力が足らず、この中では大笑いにはならなかった。点数をつける芸人らもそのあたりがわかってるらしく及第点の855点、俺7点

次はロッチ
1本目、刑事と犯人、カツ丼ネタ。2本目の巨乳のバイトネタもそうだけど、ロッチは良いよなぁ....ロッチにしかできないカラーがある。この2本も大爆笑はないけれど、始終ニヤニヤしっぱなしでした。2本目の点数は低かったけど点数ほど悪いネタではなかったし、自信もってもらいたい。
1本目の点数807点、俺7点。2本目804点、俺8点

天竺鼠
1本目の怒鳴るサラリーマンネタ。ただ声が大きいだけでネタ運びが遅くついでに瀬下のマイクが外れるというアクシデントがありドン滑り(笑)。やっちまった感アリアリで点数も最低点の723点。俺も6点。ところが2本目、負けを確信して開き直ったのか、じじぃのコンビニ強盗殺人ネタという全国放送プライムタイムでは御法度をやってのけやがった(笑)。これが大爆笑。あらびき芸人ここにあり、である。点数829点、俺9点。

しずる
数ある持ちネタの中から2つ持ってきた。1本目は捕らえられた人と殺し屋ネタ。これ、元々は10数分の長いネタで徐々に友達になってく様子が笑えるんだが、4分となると無理があるかも?と思ってたけど無難にまとめた。このあたりはさすがである。点数820点、俺7点。この段階で1回戦2位、優勝もあるかも?と思っていた。
2本目は卓球ダブルスネタ。まぁ鉄板ネタだから安心して見られるけど、それ以上ではなかった。しかし舞台感覚に秀でてるし元々が両方ボケの村上と池田コンビなのできっともっと面白くなれると思う。点数820点、俺7点。

サンドウィッチマン
1本目はM-1でのネタをコントにアレンジして持ってきた。はっきりいって狡い。だって鉄板で面白いんだもん。次どんなボケが来るかわかってるのに笑ってしまうってのは凄いこと。もう名人芸といっても良いだろう。素直に「ああ面白いなぁ」と思えてしまう。採点の芸人も同じ印象だったのだろう。点数は1回戦最高の835点。俺も最高の8点。2本目の美容室ネタも面白かった。でも4分用に小ネタを相当削ったからか本来の爆発的な笑いまで持って行けなかった気がする。点数865点、俺7点。

インパルス
キツいと思われるサンドウィッチマンのあとの1本目。勘違い墓参りネタ。インパルスらしい板倉の不思議ボケと堤下のキレあるツッコミは冴えるもののもう一押し足らず。767点、俺6点。2本目も1本目と同じ空気のネタ、警官と被害者のコントだけどこっちは力業で押し切った。後半からの怒濤の空気感はインパルスにしか出せないものだろう。さすがである868点の2回戦堂々の2位。俺8点。

ということで1回戦のトップ3
サンドウイッチマン
東京03
しずる
と2回戦のトップ3
東京03
インパルス
サンドウイッチマン

合計点で
1位 東京03
2位 サンドウイッチマン
3位 しずる

という結果になった。
予想も当たりご機嫌である(笑)。

芸人に審査させるというコンセプトを崩さず、公平且つ面白い番組になった点においては素直にスタッフに敬意を表したい。ここにようやく「キングオブコント」と冠が意味を持つことになった。東京03!おめでとう!!

「しんぼる」観賞

前回、「もうないだろう」と書いた松本監督の第2回作品が世に出たことはファンとして素直に喜びたいと思う。
トレーラーを観る限り、映画然としててちょっと期待もしていたが、期待してた分、とっても残念な印象を持つ作品と感じてしまった。

残念な点としてまず第1に松ちゃんの映画に対する造形の浅さがある。
本人は映画批評もしてるし、並みの人よか映画観てるんだろう。だからかわからんが、どこかの映画から取ってきてそのまま付けたような設定やらカットやら進行がやたらあった。これは撮影監督に「このシーンは(例えば)「キューブ」っぽく作って」と丸投げしたからではなかろーか?
第2に海外を意識して作ったという割りには曖昧で薄っぺらい宗教的概念をクライマックスにもってきた点だ。「西洋的宗教観はこんななんだろ」と「2001年宇宙の旅」を意識して適当に作ったおざなり感がとっても鼻に付いた。
第3にプロレスラーパートの蛇足感。これ、絶対松ちゃんの趣味じゃないと思う。
聞けばこの作品、完成原稿なくその場のノリで作り上げられていった作品らしい。とりあえずパジャマ男と出口のない空間からスタートして作ってみたけれど、尺が足らないから別の話をくっつけて後半に辻褄あわせるという作りにしたのではなかろーか?
それっくらい浮いていた。

そうなのだ。松本はディテールで笑わせる人なのだ。あとからジワリと来る笑い。「なんでやねん」とつっこんで巻き戻して笑う笑いを信条としてきた。しかし映画はロジックを組み立ててストーリーを紡ぎ、きっちり完結させねばならない。そしてその能力は松ちゃんには、ない。
だから今まで観た映画をいいとこ取りして「なんかどっかで観た映画」を作ることしかできないのだ。これは明かな日和りである。こんななら、こわいもん知らずで作った「大日本人」の方がオリジナリティある分まだよかったように思う。

パジャマ男とプロレスラー、あと2,3のエピソードを繋いでオムニバス形式にするか時間を半分にしてパジャマ男パートだけにしたらまだちょっとよかったかもしれんな。


30点

「コラテラル・ダメージ」観賞

爆破テロで妻子を失った消防士のゴーディは、事件究明に及び腰なCIAに業を煮やし単身テロ組織「ウルフ」の本拠地コロンビアに向かうのだった...


9.11テロのせいで公開が延期され撮り直しと内容変更までさせられた曰く付きの作品。
きっと「テロの側にも正義があって騙されてて、結局黒幕はCIA」という内容だったのではないだろうか?だって途中にゲリラの子どもが殺されて云々、という伏線が張られるし。この内容ならいつものシュワちゃん映画として腑に落ちる。

ところが多分撮り直したとこなのだろう、後半から突然変調がすごかった。伏線は無視、主要キャストが拳銃一発であっさり死亡し「そうくるか!!」というどんでん返し。あげくに自分の親を殺されたというのにあっさりシュワに抱きつく子どもをみたときは思わずテレビに突っ込んでしまったわ(笑)

とはいえ、そのおかげでツッコミ満載オリジナリティある映画になったのも事実で、仮に9.11が無くてシナリオに改変がなかったら俺もここまで真剣に観なかったと思う。
そういう意味ではとても良くできた映画であろう(笑)

50点

朝、脱ぎっぱなしで放っておいたジーンズをはくとなんか膝に冷たい感触が。
確かめてみると


ひなが夜中ゴキブリと一緒にジーンズをかじった跡がありました。

( ̄□ ̄;)キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!

夏の終わりというもの
夏の終わりというもの
朝晩がめっきり寒くなり、陽の落ち方も早くなってきた。
いつのまにかヒグラシの鳴き声よりも鈴虫の音の方が大きくなってるのに気付く。
「あーもう秋なんだなぁ」としみじみと思う。

若いときほどのもの悲しさはないけれど、人生の尺とその残りを考えてしまう。
ってオッサンか、俺は。

散歩の途中で撮った写真。自分でいうのもなんだけど、結構好き。

「トランスポーター」観賞

退役軍人であるフランクは今では愛車のBMWを駆って運び屋の仕事をしていた。ある日、バッグを運ぶ仕事を受けるが自らに科したルールを破り荷物を開けるとそこには女性が縛られていた....


感想、リュック・ベッソンのくせに面白い。(笑)



ひとつ、BMWとメルセデス、そしてプジョーを縦横無尽に、かといって「ボーン」や「007」シリーズのようにスタイリッシュなカメラワークを使うことなくロングを多様する野暮ったいカーチェイス。
ふたつ、基本は空手、そしてカンフーという香港映画顔負けのアクションシーン。
みっつ、ハリウッドじゃー絶対看板背負えないよね、というオリジナリティあるヒロインの抜擢。
よっつ、警官はマヌケである。

というベッソン映画のお約束をきっちり踏まえた映画。「TAXi」と違う点は運ちゃんが運び屋になったところくらいだ。でも、「TAXi」も1は面白かったように「トランスポーター」も基本をしっかり押さえてるから安心してみてられるアクション映画である。
まぁアクション映画に安心を求めるのもどうかと思うが(笑)、セガール様の映画が好きな人はとりあえず楽しめると思う。

「逃走中顔見られてるだろーが!」
とか
「独身ひとり暮らしの自宅になんでボンベ2本もあるんだよ」
とか
「その唐突な濡れ場は必要か?」
とか、細かいところを言ったらきりがないのでそういう人は観ないほうがよろしい。
フランス映画だもん、しょうがない。(笑)

54点

普段甘いモノなんか滅多に口にしない俺ですが、これにハマりました。

東ハト でっかいキャラメルコーン。
大きさ五倍!!!!封を開けて手に取るとみんなはじめ笑ってしまうほどの存在感!
そして口いっぱいに広がるキャラメルコーン味にもうメロメロ。(笑)


買って食え!



でもさすがに一度に一袋は無理でした。(^_^;)
ひと味足りないアッパレ戦国というもの
「BALLAD 名もなき恋のうた」観賞

町外れにある椚の元で古い手紙を拾ったことがきっかけで戦国時代にタイムスリップしてしまった真一は、そこでお侍の井尻又兵衛、そして夢に出てきたお姫様簾姫と出会う。なんとか帰ろうと右往左往するのだが......


観ましたよ。とうとう。

以前俺はこう書いた。
http://hamaotome.diarynote.jp/200909031900194996/

で、「アッパレ戦国大合戦」のレビューはこれだ
http://hamaotome.diarynote.jp/200408271037270000/

それを踏まえての感想はといえば......

全然期待してなかったのでハードルが低くなったのかもしれないが、それでもまぁまぁ面白かったといえるのではないかと思った。

いや、実はアニメ版と比べると相当落ちる。
例えばクレしんならではのおふざけシークエンスが全てカットされていたり、家族の絆がおざなりで感情移入しづらかったり、簾姫@ガッキーが今風すぎてチャラく見えたり、とアニメにあった緩急とか奥ゆかしさとかが無くのっぺりとした作品になっている。
このあたりは残念に思うのだが、じゃあ実写でこのパートをどう表現すれば良いのか?観客が必要としてるのか?という問いに対して明確な答えを持ってないのも事実。
つまり「こうせざるを得ないよなぁ」という妥協が画面からビシバシと伝わってくるのである。(笑)

翻って恋愛パートを見てみると「戦国版タイタニック」と謳うだけあってそれなりに悲哀を感じる作りになってた。この映画のターゲットは7年前子どもの頃にアニメを観た年代(とその親の一部)だろうから、まぁ間違っちゃいないだろう。
話の展開もほぼアニメを踏襲している。

ということでまぁアリなのかも?と思ってるんだけど、どーなんでしょうね?
冒険してないつまらない映画という印象もなきにしもあらず。(笑)

アニメ版では「クレしん」カラーを極力排除し、しんのすけ自身もコメディリリーフにさせてまで作ったラブストーリーだったんだけど、しんのすけのいない小綺麗な「アッパレ!戦国大合戦」はやっぱりどこかひと味足りないということなのかもしれないなぁ。

やっぱりリメイクは難しいということか。

50点

「堕天使のパスポート」鑑賞

昼間はタクシー、夜はホテルのフロントとして働く不法滞在者のオクウェは同じくホテルで働くシェナイの部屋に居候している。ある日、娼婦ジュリエットが使ったホテルの部屋のトイレから人の心臓が捨てられてるのを発見する・・・・


抑制を利かせた上質なサスペンス。主役のキウェテル・イジョフォーが知的かつダンディでとても魅力的だった。アメリでおなじみのドレイ・トトゥも汚れを上手に演じててよかった。
話はイギリス・・・・というか移民を受け入れてるところや貧困国には必ずあるであろう、おぞましい臓器売買を扱ったものであるが、そんな事件に巻き込まれる主人公の必然性とバランス感覚に優れるエンドが素晴らしい。無駄のない脚本に感心した。  と、思ったらアカデミーにノミネートされてたのね。

邦題のセンスも素敵。面白かったです。

63点

< 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 >

 

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