尻切れ映画というもの
2008年7月2日 映画
「となり町戦争」観賞
舞坂町に住む北原は町内広報誌で町内間で戦争が勃発したことを知る。しかし町は普段と変わらなく動いていた。そんな中、町役場の香西からの電話で特別偵察業務の指令が出たと連絡が入った....
現在日本のパラレルワールドネタで良く似たのに「バトルロワイアル」がある。これもてっきりそういう類の映画かと思って見てたらなんかミョーにほのぼのしてるので、「あ、「県庁の星」系のラブロマンスかな?」と納得しかけたら急にハードな話になって慌てたのだけど、やっぱり何言いたいのかよくわからん転がり方して「で、どうなのよ?」というエンディングを迎えるというある意味旧来の邦画にありがちなオチでもってきたこの映画。昨今の良質な映画を観てると点数も辛くなるってもんだがそれを差し引いても「つまらん」と言わざるを得ない。
だいたいこの秀逸なプロットはそのまま話を転がしていけばつまらなくなるはずがないのだ。それをどっち付かずでフラフラしてるから何が言いたいのかわからんくなる。
この話は国家間のパワーバランスや折衝を市町村間の争いに置き換えることで政治家の詭弁を白日の下に晒そうという気概と地方自治体というシステムの中で抹殺される”個”の有り様を描いている(はず)。
だとしたら現状を打破する革命(=地方自治体ならリコールだな)という希望を示すかしないと尻切れにならないか?深作は「バトルロワイアル」で七原と中川に「走れ!」と檄を飛ばした。「県庁の星」でさえエスプレッソに募金箱を設けたのだから。
あと江口洋介がキャスティングミス。山田孝之あたりならリアリティあったのになぁ。
40点
舞坂町に住む北原は町内広報誌で町内間で戦争が勃発したことを知る。しかし町は普段と変わらなく動いていた。そんな中、町役場の香西からの電話で特別偵察業務の指令が出たと連絡が入った....
現在日本のパラレルワールドネタで良く似たのに「バトルロワイアル」がある。これもてっきりそういう類の映画かと思って見てたらなんかミョーにほのぼのしてるので、「あ、「県庁の星」系のラブロマンスかな?」と納得しかけたら急にハードな話になって慌てたのだけど、やっぱり何言いたいのかよくわからん転がり方して「で、どうなのよ?」というエンディングを迎えるというある意味旧来の邦画にありがちなオチでもってきたこの映画。昨今の良質な映画を観てると点数も辛くなるってもんだがそれを差し引いても「つまらん」と言わざるを得ない。
だいたいこの秀逸なプロットはそのまま話を転がしていけばつまらなくなるはずがないのだ。それをどっち付かずでフラフラしてるから何が言いたいのかわからんくなる。
この話は国家間のパワーバランスや折衝を市町村間の争いに置き換えることで政治家の詭弁を白日の下に晒そうという気概と地方自治体というシステムの中で抹殺される”個”の有り様を描いている(はず)。
だとしたら現状を打破する革命(=地方自治体ならリコールだな)という希望を示すかしないと尻切れにならないか?深作は「バトルロワイアル」で七原と中川に「走れ!」と檄を飛ばした。「県庁の星」でさえエスプレッソに募金箱を設けたのだから。
あと江口洋介がキャスティングミス。山田孝之あたりならリアリティあったのになぁ。
40点
本年度最高作品更新というもの
2008年6月30日 映画 コメント (2)
「ぐるりのこと」観賞
女のケツばっかり追いかけてるグータラなカナオとそんな男を支える翔子は待望の赤ちゃんを授かるが半ばにして流産してしまう。そのことがきっかけで翔子は心のバランスを失っていくのだった......
泣いた。
翔子@木村多恵とカナオ@リリーフランキーの夫婦の姿に感動し、羨み、同情し、愛で泣いた。そして夫婦の物語と表裏一体で進行するバブル崩壊からの90年代のおぞましさや寂しさ、無情さにも泣いた。
と、泣いてばかりではレビューになりませんな。
この映画は流産がきっかけでうつ病になってしまった奥さんと、父親に自殺された旦那の夫婦の再生の物語である。と同時にバブル崩壊から始まった”日本人の崩壊”に対して監督橋口亮輔が考えたひとつの落とし前をつける話でもあった。
90年代の凶悪事件や人間性家族制を無視した傷害事件の有様を法廷画家にキャスティングした旦那を介して我々は思い出すことができる。その演出は見事だ。
そしてその事件を事件単体として捉えず自分の”家族”の問題としてきちんと置き換えるところにこの映画の誠実さが感じられる。
泣きの要因のひとつに、この映画を観て、自分の人生と重ねることができる点があげられる。順風満帆の夫婦は居ない、離婚という選択肢が特別じゃなくなった現在、それでもなおお互いを支え連れ添う二人に夫婦の理想を見ることができるだろう。また、90年代の閉塞感や病的な神経衰弱から脱出する手段の一つがそこにあるとこの映画は教えてくれる。あー羨ましい。(笑)
そして、そして、なにより凄いのは出演陣である。
ハマちゃんイチオシの木村多江&リリー・フランキーの演技か地かわからん佇まいだけではない。柄本明、寺島進、寺田農、加瀬亮、光石研、新井浩文といった新旧入り交じる名バイプレーヤーが勢揃いなのだ。倍賞さんや横山めぐみも出てる。これはもう「マジック・アワー」よか凄いキャスティングだと思う。
木村多恵好きな人は何を置いても観ろ。
あと既婚者は夫婦で観賞するように。
やばい、「アフター・スクール」よか良い。
92点
※目指す人はリリーさんだと書いたことがあるがこの映画を観て理想からライバルに変わった。くっそー多恵ちゃんと週3回もヤリやがって....
女のケツばっかり追いかけてるグータラなカナオとそんな男を支える翔子は待望の赤ちゃんを授かるが半ばにして流産してしまう。そのことがきっかけで翔子は心のバランスを失っていくのだった......
泣いた。
翔子@木村多恵とカナオ@リリーフランキーの夫婦の姿に感動し、羨み、同情し、愛で泣いた。そして夫婦の物語と表裏一体で進行するバブル崩壊からの90年代のおぞましさや寂しさ、無情さにも泣いた。
と、泣いてばかりではレビューになりませんな。
この映画は流産がきっかけでうつ病になってしまった奥さんと、父親に自殺された旦那の夫婦の再生の物語である。と同時にバブル崩壊から始まった”日本人の崩壊”に対して監督橋口亮輔が考えたひとつの落とし前をつける話でもあった。
90年代の凶悪事件や人間性家族制を無視した傷害事件の有様を法廷画家にキャスティングした旦那を介して我々は思い出すことができる。その演出は見事だ。
そしてその事件を事件単体として捉えず自分の”家族”の問題としてきちんと置き換えるところにこの映画の誠実さが感じられる。
泣きの要因のひとつに、この映画を観て、自分の人生と重ねることができる点があげられる。順風満帆の夫婦は居ない、離婚という選択肢が特別じゃなくなった現在、それでもなおお互いを支え連れ添う二人に夫婦の理想を見ることができるだろう。また、90年代の閉塞感や病的な神経衰弱から脱出する手段の一つがそこにあるとこの映画は教えてくれる。あー羨ましい。(笑)
そして、そして、なにより凄いのは出演陣である。
ハマちゃんイチオシの木村多江&リリー・フランキーの演技か地かわからん佇まいだけではない。柄本明、寺島進、寺田農、加瀬亮、光石研、新井浩文といった新旧入り交じる名バイプレーヤーが勢揃いなのだ。倍賞さんや横山めぐみも出てる。これはもう「マジック・アワー」よか凄いキャスティングだと思う。
木村多恵好きな人は何を置いても観ろ。
あと既婚者は夫婦で観賞するように。
やばい、「アフター・スクール」よか良い。
92点
※目指す人はリリーさんだと書いたことがあるがこの映画を観て理想からライバルに変わった。くっそー多恵ちゃんと週3回もヤリやがって....
お気に入りのCMというもの
2008年6月29日 TV
最近お気に入りのCM。
http://jp.youtube.com/watch?v=f8iLVx4piq0
演出は小西利行、伊右衛門もCMを作ったプランナーだがこの空気感は好きだ。
30秒バージョンの最後の2秒が可愛い(´▽`)
http://jp.youtube.com/watch?v=f8iLVx4piq0
演出は小西利行、伊右衛門もCMを作ったプランナーだがこの空気感は好きだ。
30秒バージョンの最後の2秒が可愛い(´▽`)
犬を飼いたいと色々探してはいるのだが、ペットショップでは軒並み10万円以上で手が出ない。血統書付きの小型犬だからしょうがないのかもしれないが、こっちは健康で元気なら雑種の中型犬で十分と考えてるのだ。
なら保健所で....とも考え訪れてはいるが俺と同じ考えの人は多いらしく、成犬以外は順番待ちの状態で見通しがまったく立たない。
成犬でも良いと思うのだが、以前成犬でうちに来た犬がずっと前の飼い主さんを探して遠くを見てた姿があまりにも可哀想なので二の足が踏めないのだな。
そこで里親募集の掲示板に書き込んでみたら今度は全国の素人ブリーダーからひっきりなしにメールが来る。そのほとんどが売り込みだ。トイプードルが5万だのMダックスが7万だの、中には「お買得です!!!」と書いてよこすやつもいる。
そういうのを見るとなんか複雑だし、そういう方々を儲けさすのもシャクなので完全無視。まぁ室内犬を飼うつもりはないから端から無理なんだけどさ。
ちゅーことで知り合いに色々聞いてはいるが、最近は去勢・不妊治療がしっかりされてて子犬が生まれたという話自体が少ないのでここもイマイチ反応ない。
子どもの手が離れたからそろそろ新しい家族が欲しいのだが中々難しいなぁ....
なら保健所で....とも考え訪れてはいるが俺と同じ考えの人は多いらしく、成犬以外は順番待ちの状態で見通しがまったく立たない。
成犬でも良いと思うのだが、以前成犬でうちに来た犬がずっと前の飼い主さんを探して遠くを見てた姿があまりにも可哀想なので二の足が踏めないのだな。
そこで里親募集の掲示板に書き込んでみたら今度は全国の素人ブリーダーからひっきりなしにメールが来る。そのほとんどが売り込みだ。トイプードルが5万だのMダックスが7万だの、中には「お買得です!!!」と書いてよこすやつもいる。
そういうのを見るとなんか複雑だし、そういう方々を儲けさすのもシャクなので完全無視。まぁ室内犬を飼うつもりはないから端から無理なんだけどさ。
ちゅーことで知り合いに色々聞いてはいるが、最近は去勢・不妊治療がしっかりされてて子犬が生まれたという話自体が少ないのでここもイマイチ反応ない。
子どもの手が離れたからそろそろ新しい家族が欲しいのだが中々難しいなぁ....
最近「イラッ」ときたこと
”つゆ”のことを”スープ”、”タレ”のことを”ソース”といってる料理番組のアナウンサー (ーー;)
「白い巨塔」久々観賞。
もちろん唐沢のやつじゃなくって田宮二郎のやつね。テレビ版ではカラーだが、劇場版はモノクロ。久々に見たらやっぱり面白い。強いコントラストが映画のイメージとマッチしてる。
キャラクターのきな臭さとそれぞれの思惑が綱を引くパワーゲームをエンターテイメントの領域まで引き上げたキャスト陣には舌を巻く。
台詞回しとテンポの妙を楽しむには最適な一本、こういう邦画はもう作られないのだろうか...(ノ_・。)
小川真由美や藤村志保ら女性陣も気っ風が良くてステキだ。
さて、小川真由美といえば「八つ墓村」。ショーケンを追いかけるあの様はトラウマになった(^_^;)。劇場版での金田一耕助役は石坂浩二が有名だが実はこの作品での金田一は渥美清@寅さんで、他作品では中尾彬や西田敏行も演じている。この点も異色といえば異色だろう。
さて、渥美清といえば.... つづく
”つゆ”のことを”スープ”、”タレ”のことを”ソース”といってる料理番組のアナウンサー (ーー;)
「白い巨塔」久々観賞。
もちろん唐沢のやつじゃなくって田宮二郎のやつね。テレビ版ではカラーだが、劇場版はモノクロ。久々に見たらやっぱり面白い。強いコントラストが映画のイメージとマッチしてる。
キャラクターのきな臭さとそれぞれの思惑が綱を引くパワーゲームをエンターテイメントの領域まで引き上げたキャスト陣には舌を巻く。
台詞回しとテンポの妙を楽しむには最適な一本、こういう邦画はもう作られないのだろうか...(ノ_・。)
小川真由美や藤村志保ら女性陣も気っ風が良くてステキだ。
さて、小川真由美といえば「八つ墓村」。ショーケンを追いかけるあの様はトラウマになった(^_^;)。劇場版での金田一耕助役は石坂浩二が有名だが実はこの作品での金田一は渥美清@寅さんで、他作品では中尾彬や西田敏行も演じている。この点も異色といえば異色だろう。
さて、渥美清といえば.... つづく
20代以下の子は知らないだろうが、80年代後半に「三宅裕司のいかすバンド天国」という深夜番組があった。
FLYING KIDSやJITTERIN’JINN、BEGINなどを輩出し、当時のバンドブームの火付け役にもなった神番組だったが、後半からはプロダクションの力が強くなったのかやらせ的演出が目立ち始め、それとともに出演バンドの質も急降下、番組的にも途端につまらなくなり実質2年で番組終了となった。まぁある意味深夜番組として”正しい”道を選んだのだが、影響力はあった。
ひとつは70年代で廃れたロックを復活させたことだ。
ロックの歌謡曲化を強引に押し戻した功績はとてつもなく大きい。もっとも後半には番組自体が商業主義に融合されたことを考えるとむしろマイナスの方が大きかったかもしれんが(笑)(テレビに映らないという意味で)マイナー化したロックが日の目を見たことは大きかった。
二つめは前述のバンドブームに繋がるが、俺のようなビギナーがメタルやパンク、プログレ等多様化したロックとその裾野の広さを知ることができ、好みの音と巡り会う機会が増えたことがあげられるだろう。
「あ、これいいかも?」というバンドをテレビやラジオで知ってCDを買う、という流れが競争を生み取捨選択され相対的にバンドのレベルが上がったのだ。そう丁度今のお笑いブームと似ているな。
洋楽のパクリからの脱却を促した点も見逃せない。イカ天でもはじめはコピーバンドが多く出演してたが中盤からはオリジナル曲で勝負してたし、一般のアマバンドも(巧い下手はおいといて(笑))オリジナルを作ってた。
このときの経験が90年代のメジャーシーンを作っていったことは想像に難くない。
↑このあたりはもっと詳しい方がいらっしゃると思うのでバトンタッチ。
ということで、日本のロック今昔物語の動画があったので貼り付けておく。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3644352
途中でイカ天のことを思い出しだのでちょこっと書いた。
作業用というが聴き入ってしまって全然作業できませんでした。
FLYING KIDSやJITTERIN’JINN、BEGINなどを輩出し、当時のバンドブームの火付け役にもなった神番組だったが、後半からはプロダクションの力が強くなったのかやらせ的演出が目立ち始め、それとともに出演バンドの質も急降下、番組的にも途端につまらなくなり実質2年で番組終了となった。まぁある意味深夜番組として”正しい”道を選んだのだが、影響力はあった。
ひとつは70年代で廃れたロックを復活させたことだ。
ロックの歌謡曲化を強引に押し戻した功績はとてつもなく大きい。もっとも後半には番組自体が商業主義に融合されたことを考えるとむしろマイナスの方が大きかったかもしれんが(笑)(テレビに映らないという意味で)マイナー化したロックが日の目を見たことは大きかった。
二つめは前述のバンドブームに繋がるが、俺のようなビギナーがメタルやパンク、プログレ等多様化したロックとその裾野の広さを知ることができ、好みの音と巡り会う機会が増えたことがあげられるだろう。
「あ、これいいかも?」というバンドをテレビやラジオで知ってCDを買う、という流れが競争を生み取捨選択され相対的にバンドのレベルが上がったのだ。そう丁度今のお笑いブームと似ているな。
洋楽のパクリからの脱却を促した点も見逃せない。イカ天でもはじめはコピーバンドが多く出演してたが中盤からはオリジナル曲で勝負してたし、一般のアマバンドも(巧い下手はおいといて(笑))オリジナルを作ってた。
このときの経験が90年代のメジャーシーンを作っていったことは想像に難くない。
↑このあたりはもっと詳しい方がいらっしゃると思うのでバトンタッチ。
ということで、日本のロック今昔物語の動画があったので貼り付けておく。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3644352
途中でイカ天のことを思い出しだのでちょこっと書いた。
作業用というが聴き入ってしまって全然作業できませんでした。
本年度最高邦画というもの
2008年6月21日 映画 コメント (3)
「アフタースクール」観賞
中学教師の神野の元に同級生と名乗る探偵があらわれる。彼は神野の親友である木村の行方を追っていた。身重の奥さんを放って浮気をしている証拠写真を見せつけられ神野は探偵とともに木村探しをはじめるのだった.....
キタ━━━━━━\(゜∀゜)/━━━━━━ !!!!!
↑
この映画の感想。前評判が高かったので一抹の不安もあったが全編通して惹き付けられた。去年の「キサラギ」、一昨年の「ゆれる」が好きな人は必見である。
脚本・監督の内田けんじ氏のセンスがすごいのだろうが、なんつーの?「あっちゃー!そうか!」と膝を打つような騙される快感つーの?「スティング」とか「ユージュアル・サスペクツ」的な作り方がもう俺のど真ん中であるのと、キャストの持ち味を殺さないキャラクター作り(.....なのかどうなのか?これ、オリジナル脚本だよね?)のおかげで大泉くんや佐々木蔵之介がとても上手に見える。そして田畑智子や常盤貴子がむっちゃチャーミングに見える。そこがすばらしい。
もういろんな意味で爽やかなのだな、うん。この形容詞が一番しっくりくる。
内容はもうここでは書けない。
何を書いてもネタバレになっちゃうし。
敢えてヒント言うなら目線を神野以外の人に合わせると中盤までの「?」が少なくなるかもしれない。
ここに来て本年度最高の....良質という意味で.....映画の登場である。
もう劇場でやってるところ少ないだろうから是非レンタルで借りてもらいたい。
92点!
中学教師の神野の元に同級生と名乗る探偵があらわれる。彼は神野の親友である木村の行方を追っていた。身重の奥さんを放って浮気をしている証拠写真を見せつけられ神野は探偵とともに木村探しをはじめるのだった.....
キタ━━━━━━\(゜∀゜)/━━━━━━ !!!!!
↑
この映画の感想。前評判が高かったので一抹の不安もあったが全編通して惹き付けられた。去年の「キサラギ」、一昨年の「ゆれる」が好きな人は必見である。
脚本・監督の内田けんじ氏のセンスがすごいのだろうが、なんつーの?「あっちゃー!そうか!」と膝を打つような騙される快感つーの?「スティング」とか「ユージュアル・サスペクツ」的な作り方がもう俺のど真ん中であるのと、キャストの持ち味を殺さないキャラクター作り(.....なのかどうなのか?これ、オリジナル脚本だよね?)のおかげで大泉くんや佐々木蔵之介がとても上手に見える。そして田畑智子や常盤貴子がむっちゃチャーミングに見える。そこがすばらしい。
もういろんな意味で爽やかなのだな、うん。この形容詞が一番しっくりくる。
内容はもうここでは書けない。
何を書いてもネタバレになっちゃうし。
敢えてヒント言うなら目線を神野以外の人に合わせると中盤までの「?」が少なくなるかもしれない。
ここに来て本年度最高の....良質という意味で.....映画の登場である。
もう劇場でやってるところ少ないだろうから是非レンタルで借りてもらいたい。
92点!
さすがに凹んだバンパーはみっともない。とはいうものの、零細企業に余分な金はない。
ちゅーことで自分でなんとかする。知り合いのスクラップ屋に行って捜すものの同じ色のがなかったのでウレタン地のやつをもらう。
で、下に潜ってチマチマと。D.I.Yの精神やね。(^_^)v
いやぁ思ったよりうまくできた。
修理屋さんでメシ食えるな。(笑)
ちゅーことで自分でなんとかする。知り合いのスクラップ屋に行って捜すものの同じ色のがなかったのでウレタン地のやつをもらう。
で、下に潜ってチマチマと。D.I.Yの精神やね。(^_^)v
いやぁ思ったよりうまくできた。
修理屋さんでメシ食えるな。(笑)
お客さんとこにいった帰りボケーッと切り返ししてたら
「ゴン!!」
と大きな音。30センチくらいの支柱にぶつけてしまう
・゜・(つД`)・゜・
初めての道だし死角だったから見えなかったんだよー
嘆いてもしょうがないが落ち込む。
ぶつけたのなんて何年ぶりでしょう? トホホ....
「ゴン!!」
と大きな音。30センチくらいの支柱にぶつけてしまう
・゜・(つД`)・゜・
初めての道だし死角だったから見えなかったんだよー
嘆いてもしょうがないが落ち込む。
ぶつけたのなんて何年ぶりでしょう? トホホ....
疑問の残るヒロインというもの
2008年6月16日 映画 コメント (2)
女王蜂
昭和27年、伊豆。大道寺智子は時計台で他殺体を目撃する。その傍に謎の青年、多聞の姿があった。それは智子に関わる男が殺される序章となる。そして事件は19年前のとある事故に繋がるのであった.....
市川崑の金田一耕助シリーズ5作(リメイクを入れると6作だが)のうちの4弾。
「犬神家の一族」の高峰三枝子、「悪魔の手毬歌」の岸恵子、「獄門島」の司葉子というきれいどころそろい踏みの他に、加藤武、大滝秀治、伴淳三郎、三木のり平、草笛光子、小林昭二、坂口良子ら市川金田一シリーズの常連さんが勢揃いしたオールスタームービー。故に安定感はあるのだがメリハリがない。
特に納得いかないのが智子役の中井貴恵だ。命をかけるほどの美貌かと問われれば甚だ疑問が残る(笑)。
そして犯行の動機もちょっと強引だ。「歪んだ愛情表現」ってのは無しだろう。仲代達也が巧いからまだ踏ん張れたが演出としては致命的と言わざるを得ない。
とはいうものの、色々な作品にオマージュされた本作(「トリック」や「かまいたちの夜2」もそうだな)、市川様式とも言うべき映像美を楽しむだけでもファンにはたまらんと思うので買いっちゃ買いでしょう。俺的にはもちろん買いです。
55点
「リメイク版犬神家の一族」http://diarynote.jp/d/38325/20061220
「悪魔の手毬歌」「病院坂の首縊りの家」http://diarynote.jp/d/38325/20060423
「悪霊島」http://diarynote.jp/d/38325/20050507
「獄門島」http://diarynote.jp/d/38325/20061214
昭和27年、伊豆。大道寺智子は時計台で他殺体を目撃する。その傍に謎の青年、多聞の姿があった。それは智子に関わる男が殺される序章となる。そして事件は19年前のとある事故に繋がるのであった.....
市川崑の金田一耕助シリーズ5作(リメイクを入れると6作だが)のうちの4弾。
「犬神家の一族」の高峰三枝子、「悪魔の手毬歌」の岸恵子、「獄門島」の司葉子というきれいどころそろい踏みの他に、加藤武、大滝秀治、伴淳三郎、三木のり平、草笛光子、小林昭二、坂口良子ら市川金田一シリーズの常連さんが勢揃いしたオールスタームービー。故に安定感はあるのだがメリハリがない。
特に納得いかないのが智子役の中井貴恵だ。命をかけるほどの美貌かと問われれば甚だ疑問が残る(笑)。
そして犯行の動機もちょっと強引だ。「歪んだ愛情表現」ってのは無しだろう。仲代達也が巧いからまだ踏ん張れたが演出としては致命的と言わざるを得ない。
とはいうものの、色々な作品にオマージュされた本作(「トリック」や「かまいたちの夜2」もそうだな)、市川様式とも言うべき映像美を楽しむだけでもファンにはたまらんと思うので買いっちゃ買いでしょう。俺的にはもちろん買いです。
55点
「リメイク版犬神家の一族」http://diarynote.jp/d/38325/20061220
「悪魔の手毬歌」「病院坂の首縊りの家」http://diarynote.jp/d/38325/20060423
「悪霊島」http://diarynote.jp/d/38325/20050507
「獄門島」http://diarynote.jp/d/38325/20061214
ぶっちゃけ過ぎるリメイクというもの
2008年6月14日 映画
「黒い家」観賞
....といっても大竹しのぶのアレではない。韓国版の方だ。
あらすじは森田監督の日本版とほぼ同じなので、まぁ斬新さはなかったが、韓国が作るダイレクト感ある描写が中々楽しめた。
ただ主演女優のユソンが大竹しのぶと比べるとたいしたこと無かったのが映画全体として”作り物”た空気を漂わせてしまったのが惜しい。ちょっとキレイすぎるんだよなぁ。全然生々しくない。
演技も今ひとつ。特に最後の雨の中の乱闘がただじゃれ合って見えて全然緊迫感がない。途中までは良かったのにぃ...
もうひとつ、題名にもなっている「黒い家」が森田版でみる家....昭和の時代にはどこにでもあった和風建築と違い、なにやらポルターガイストに出てくるような趣だった点がしっくりとこなかった。
とまぁ一応及第点ではあるんだが、唯一・一点、どうしても許せない点がユソンの行動原理を障害が原因だと断じている点だ。こういうのは先進国で上映されたら関連団体から真っ先に突っ込まれると思うし、なにより酷い。苦しんでる人に対するデリカシーがなさ過ぎる。韓国も韓国文化も韓国人も大好きだが、こういうぶっちゃけなところは嫌い。
なので点数は辛めの30点で。
....といっても大竹しのぶのアレではない。韓国版の方だ。
あらすじは森田監督の日本版とほぼ同じなので、まぁ斬新さはなかったが、韓国が作るダイレクト感ある描写が中々楽しめた。
ただ主演女優のユソンが大竹しのぶと比べるとたいしたこと無かったのが映画全体として”作り物”た空気を漂わせてしまったのが惜しい。ちょっとキレイすぎるんだよなぁ。全然生々しくない。
演技も今ひとつ。特に最後の雨の中の乱闘がただじゃれ合って見えて全然緊迫感がない。途中までは良かったのにぃ...
もうひとつ、題名にもなっている「黒い家」が森田版でみる家....昭和の時代にはどこにでもあった和風建築と違い、なにやらポルターガイストに出てくるような趣だった点がしっくりとこなかった。
とまぁ一応及第点ではあるんだが、唯一・一点、どうしても許せない点がユソンの行動原理を障害が原因だと断じている点だ。こういうのは先進国で上映されたら関連団体から真っ先に突っ込まれると思うし、なにより酷い。苦しんでる人に対するデリカシーがなさ過ぎる。韓国も韓国文化も韓国人も大好きだが、こういうぶっちゃけなところは嫌い。
なので点数は辛めの30点で。
彼の日の思い出というもの
2008年6月12日 映画 コメント (2)
水野晴郎氏が亡くなった。享年76歳。肺疾患らしい。
近年はトンデモ映画「シベ超」で有名だが俺の時代はやっぱ「水曜ロードショー」での映画解説の軽快な語り口が印象深い。
淀川長治氏の方が解説歴は長いがテレ朝が放送されなかった田舎では映画解説者といえば水曜ロードショー(日テレ)の水野さんかゴールデン洋画劇場(フジ)の高島忠夫氏だったので必然的に水野さんのフォロワーになっていったのだ。
放送される映画もバラエティ色が強いゴールデン洋画劇場と違い、シリアスものやいわゆる”名作”も放映されてお色気も少なかったので家族で安心して観ることができた。
その中で今でも強烈に印象に残ってるのが「風と共に去りぬ」が放送されたとき当時小学生の俺に向かって母親が懸命に内容を力説してたことだ。小学生の、しかも男の子にあの話はわからんだろ?と今でも思う。(笑)
あとは刑事コロンボシリーズも印象深い。単体で見たら「カリオストロの城」か「バック・トゥー・ザ・フューチャー」が最多観賞作品だが、シリーズもので括ると「コロンボ」だ。そのきっかけがこの水曜ロードショーだった。
”水曜”が”金曜”になったあたりからジブリアニメが幅を利かせるようになり”ゴールデン”と大差がなくなった。そして水野さんが辞め坂上みきのナレーションになったあたりで単なる映画宣伝番組になってしまった。
多分もう「大脱走」や「コロンボ」、「大空港」あたりを地上波で放送することはないだろうなぁ.....
ご冥福をお祈りします。
近年はトンデモ映画「シベ超」で有名だが俺の時代はやっぱ「水曜ロードショー」での映画解説の軽快な語り口が印象深い。
淀川長治氏の方が解説歴は長いがテレ朝が放送されなかった田舎では映画解説者といえば水曜ロードショー(日テレ)の水野さんかゴールデン洋画劇場(フジ)の高島忠夫氏だったので必然的に水野さんのフォロワーになっていったのだ。
放送される映画もバラエティ色が強いゴールデン洋画劇場と違い、シリアスものやいわゆる”名作”も放映されてお色気も少なかったので家族で安心して観ることができた。
その中で今でも強烈に印象に残ってるのが「風と共に去りぬ」が放送されたとき当時小学生の俺に向かって母親が懸命に内容を力説してたことだ。小学生の、しかも男の子にあの話はわからんだろ?と今でも思う。(笑)
あとは刑事コロンボシリーズも印象深い。単体で見たら「カリオストロの城」か「バック・トゥー・ザ・フューチャー」が最多観賞作品だが、シリーズもので括ると「コロンボ」だ。そのきっかけがこの水曜ロードショーだった。
”水曜”が”金曜”になったあたりからジブリアニメが幅を利かせるようになり”ゴールデン”と大差がなくなった。そして水野さんが辞め坂上みきのナレーションになったあたりで単なる映画宣伝番組になってしまった。
多分もう「大脱走」や「コロンボ」、「大空港」あたりを地上波で放送することはないだろうなぁ.....
ご冥福をお祈りします。
カラーをちょっと替えてみた。
年相応なシックな感じで。
テーマは「パチもんプラダ」
さて、昨日の話ですが
「ハマちゃん飲みにいこう」
先輩から飲みの誘い。いつも連んで飲んではいる人だが、飲みだけのお誘いは珍しい。
「なんかあったんスか?」
と聞くとニヤリと笑って一言。
「安田記念の三連単、とった」
(;゜д゜) えーーーーーーーーーー
「200円ぶん、30万勝ち」
( ̄▽ ̄) ゴチになりまーーーーーーーす
ということであぶく銭でしこたま飲んだ。
タダ酒はうまいなぁ。
年相応なシックな感じで。
テーマは「パチもんプラダ」
さて、昨日の話ですが
「ハマちゃん飲みにいこう」
先輩から飲みの誘い。いつも連んで飲んではいる人だが、飲みだけのお誘いは珍しい。
「なんかあったんスか?」
と聞くとニヤリと笑って一言。
「安田記念の三連単、とった」
(;゜д゜) えーーーーーーーーーー
「200円ぶん、30万勝ち」
( ̄▽ ̄) ゴチになりまーーーーーーーす
ということであぶく銭でしこたま飲んだ。
タダ酒はうまいなぁ。
三十万ヒット!!!
よくもまぁ続いたもんである。
すげぇなぁ、頑張ったなぁ、偉いなぁ、俺。
と、多分半分くらい自分で踏んでるとは思うがそれでも三十万は三十万だ。
リンクしてる方々にもお礼、ありがとうございました。
と、こんな晴れがましい日にあの秋葉原通り魔のネタを書くのもどうかと思うので別ネタで。
俺と俺の息子が大好きな少年マンガ「金色のガッシュ!」の作者である雷句誠氏が出版社である小学館を訴えた。
詳しくは氏のブログにある(http://88552772.at.webry.info/)が、もうちょっと具体的なのは同じように小学館で痛い目にあった新條まゆ氏のブログだろう(http://blog.mayutan.com/archives/51397618.html)
話半分に聞いたとしても酷いと思われるだろうが、俺は「小学館ならあり得る」と妙に納得したところがあった。
一ヶ月くらい前、ここでもチラッと書いたが俺は心身共に相当凹んでた。理由はとある上場会社からの提訴をちらつかせたクレームだった。こちらに非があるしなによりお願いしてる立場なので、釈明の余地なく一方的にこっちが悪いという内容の謝罪文(3度も)提出と新聞に訂正文を掲載することで折り合いがついた。金がない・規模が小さいというのはなんと悔しいものかと枕を噛んだものだったが、その上場企業も権利を持つ更に大きい会社から恫喝されてたと後で聞いた。
その会社が小学館である。
「べつにそんなもんを作らなくても痛くも痒くもないんだよ。本業で儲けてるんだから」
とは小学館の担当者の言葉である。
小さいとはいえまがりなりにもプロパー卸やってる人間に面と向かってそういう台詞を吐くやつがいる会社が小学館。
「金色のガッシュ!」は中盤まで面白かったが後半もの凄くつまらなくなった。最近では惰性で単行本を買ってるくらい。氏のブログを読んでその理由がよくわかった。
サイバラさんは今回の件をなんと言うだろうなぁ....
ちょっと聞いてみたい。
よくもまぁ続いたもんである。
すげぇなぁ、頑張ったなぁ、偉いなぁ、俺。
と、多分半分くらい自分で踏んでるとは思うがそれでも三十万は三十万だ。
リンクしてる方々にもお礼、ありがとうございました。
と、こんな晴れがましい日にあの秋葉原通り魔のネタを書くのもどうかと思うので別ネタで。
俺と俺の息子が大好きな少年マンガ「金色のガッシュ!」の作者である雷句誠氏が出版社である小学館を訴えた。
詳しくは氏のブログにある(http://88552772.at.webry.info/)が、もうちょっと具体的なのは同じように小学館で痛い目にあった新條まゆ氏のブログだろう(http://blog.mayutan.com/archives/51397618.html)
話半分に聞いたとしても酷いと思われるだろうが、俺は「小学館ならあり得る」と妙に納得したところがあった。
一ヶ月くらい前、ここでもチラッと書いたが俺は心身共に相当凹んでた。理由はとある上場会社からの提訴をちらつかせたクレームだった。こちらに非があるしなによりお願いしてる立場なので、釈明の余地なく一方的にこっちが悪いという内容の謝罪文(3度も)提出と新聞に訂正文を掲載することで折り合いがついた。金がない・規模が小さいというのはなんと悔しいものかと枕を噛んだものだったが、その上場企業も権利を持つ更に大きい会社から恫喝されてたと後で聞いた。
その会社が小学館である。
「べつにそんなもんを作らなくても痛くも痒くもないんだよ。本業で儲けてるんだから」
とは小学館の担当者の言葉である。
小さいとはいえまがりなりにもプロパー卸やってる人間に面と向かってそういう台詞を吐くやつがいる会社が小学館。
「金色のガッシュ!」は中盤まで面白かったが後半もの凄くつまらなくなった。最近では惰性で単行本を買ってるくらい。氏のブログを読んでその理由がよくわかった。
サイバラさんは今回の件をなんと言うだろうなぁ....
ちょっと聞いてみたい。
官僚的バカ思考というもの
2008年6月8日 ちょっと考えてみた
硫化水素自殺は犯罪 「巻き添え」立件、方針徹底
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080608-00000052-san-soci
バッカじゃねぇの?
容易に想像できる状態じゃなくなるから自殺するんじゃないか。
大事な人を亡くした家族に更なる枷をかけてどうする。
この場合、取り締まるのは自殺者じゃなく大量購入が不自然とわかってて売った店側と、以前から言われていたにもかかわらず「まぜるな危険」以外の対策をとってなかったメーカーと、それを野放しにしてきた経産省、そして一番の重罪は大々的に放送したテレビ局だ。
こいつらを捕まえなさい。プンスカ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080608-00000052-san-soci
硫化水素による自殺が相次ぐことを受け、警察庁は、発生した有毒ガスで第三者に重い中毒症状などの危害を及ぼした場合、自殺者を容疑者死亡のまま重過失傷害容疑などで書類送検するよう全国の警察に促す方針を固めた。同庁捜査1課は「危険な有毒ガスを発生させれば被害が他者に及ぶことは容易に想像できる。過失は決して軽くなく、他者に大きな危害を与えた場合は死後であっても立件し、責任の重さを広く社会に知らせて再発防止を図る必要がある」として、すでに一部に口頭指示、今後、捜査部門の現場幹部などを集めた会議でも随時指示し、方針の徹底を図る。
バッカじゃねぇの?
容易に想像できる状態じゃなくなるから自殺するんじゃないか。
大事な人を亡くした家族に更なる枷をかけてどうする。
この場合、取り締まるのは自殺者じゃなく大量購入が不自然とわかってて売った店側と、以前から言われていたにもかかわらず「まぜるな危険」以外の対策をとってなかったメーカーと、それを野放しにしてきた経産省、そして一番の重罪は大々的に放送したテレビ局だ。
こいつらを捕まえなさい。プンスカ
プロフェッショナルというもの
2008年6月7日 お仕事先日職場の機械を買い換えたと書いたが、(http://diarynote.jp/d/38325/20080528.html)壊れたと思ってた元の機械が実は修理とも言えない程度の単純な調整で直ることがわかる。(-_-メ;)
腹が立ったのは修理を依頼したときにウン十万かかると言われたことだ。つまりなんにもチェックせず新品を売りたいがためにウソをついたことになる。商売でバレるウソはついてはいけない。
むかついてメーカーの営業に電話、担当とその上司が来て謝っていった。
最近常々思うことは職場にプロフェッショナルが居なくなってきたことだ。
俺のいる業界も10年前には結構なスキルが必要な業種で、とりあえず半人前になるまで1年、一人前になるまでには3年はかかるところだったが最近は難しい部分はオートメーションになってて取扱を覚えれば一日で半人前程度に働けるようになってきている。
うちらのような小さい業種でもそうなんだから大手や業種によってはもっと職人さんが少なくなっていることと思う。
まぁ人口減と生涯雇用の崩壊で労働力の確保が一番の問題となってきているのでビギナーでも扱いやすい機械に頼るってのは間違ってないと思うけど、画一の品質同士の争いの先には結局価格競争が待っているワケで最近の過度なコスト削減やオートメーション化は己の首を絞めてる気がしてならん。
ジャパンプレミアムだのプロフェッショナルだのほざいてるが、バブル崩壊からこっち、本当の意味の贅沢や本格派と言えるモノは少なくなってきている。外でメシを食うとそこで働いてる若い子の元気な話し方や態度を見るとコピー化・画一化が実感できて薄ら寒くなる。若い奴は尖ってぶっきらぼうで面倒臭そうに接客するのが健全じゃないか?(笑)
話が逸れたが、前述の新旧の機械については20年使ってるし、新しいの欲しかったので取引は今のままで。そのかわり以前の機械は大幅下取り額3倍アップで上司と折り合った。ホントは5倍増でもよかったがそこはそれ、お互い大人ということで。( ̄ー ̄)
ほとんど上司と折衝してたがこういうイヤラシイ交渉も楽しくできる若者になってもらいたいもんである。
腹が立ったのは修理を依頼したときにウン十万かかると言われたことだ。つまりなんにもチェックせず新品を売りたいがためにウソをついたことになる。商売でバレるウソはついてはいけない。
むかついてメーカーの営業に電話、担当とその上司が来て謝っていった。
最近常々思うことは職場にプロフェッショナルが居なくなってきたことだ。
俺のいる業界も10年前には結構なスキルが必要な業種で、とりあえず半人前になるまで1年、一人前になるまでには3年はかかるところだったが最近は難しい部分はオートメーションになってて取扱を覚えれば一日で半人前程度に働けるようになってきている。
うちらのような小さい業種でもそうなんだから大手や業種によってはもっと職人さんが少なくなっていることと思う。
まぁ人口減と生涯雇用の崩壊で労働力の確保が一番の問題となってきているのでビギナーでも扱いやすい機械に頼るってのは間違ってないと思うけど、画一の品質同士の争いの先には結局価格競争が待っているワケで最近の過度なコスト削減やオートメーション化は己の首を絞めてる気がしてならん。
ジャパンプレミアムだのプロフェッショナルだのほざいてるが、バブル崩壊からこっち、本当の意味の贅沢や本格派と言えるモノは少なくなってきている。外でメシを食うとそこで働いてる若い子の元気な話し方や態度を見るとコピー化・画一化が実感できて薄ら寒くなる。若い奴は尖ってぶっきらぼうで面倒臭そうに接客するのが健全じゃないか?(笑)
話が逸れたが、前述の新旧の機械については20年使ってるし、新しいの欲しかったので取引は今のままで。そのかわり以前の機械は大幅下取り額3倍アップで上司と折り合った。ホントは5倍増でもよかったがそこはそれ、お互い大人ということで。( ̄ー ̄)
ほとんど上司と折衝してたがこういうイヤラシイ交渉も楽しくできる若者になってもらいたいもんである。
スタローンの総括というもの
2008年6月2日 映画
「ロッキー」から30年、駄作を繰り返した上で「ロッキー・ザ・ファイナル」でスタローンは老いた元チャンプと若い現チャンプの殴り合いをもってロッキーの幕を引いた。1と同じく敗者のカタルシスを感じることができる佳作となった。
一人の映画人として看板映画と呼べるモノがあり、それの落とし前をつけられるのは幸せであろう。しかし、スタローンにはもうひとつの看板タイトルがあった。それのケリをつけないことにはの半生は片手落ちとなってしまう。
それが「ランボー」である。
この「ランボー」、原作の「First Blood」では主人公ランボーは望まないゲリラ戦で警察軍隊を完膚無きまでに叩きのめしたあと自殺して幕を閉じた。映画ではもうちょっとアクション寄りであったが、反戦というメッセージを含んだ原作の影響を受けて多少暗いイメージがあった。そのせいで興行収入も良くなかったが当時台頭してきたレンタルビデオのおかげで公開後に人気が出て「2」以降の作品製作に繋がったというある意味90年代の映画戦略の先駆けであったのだ。
まぁ2以降は90年代ハリウッドのバカアクション映画に成り下がったけどね。
ちなみに邦題「ランボー」がその後のシリーズの題名に逆輸入されたという希な例を持つ作品でもある(豆知識)
枕が長くなったがそれを踏まえての最終作「ランボー 最後の戦場」、悪役を徹底的に悪として描いている。最近では子ども番組の悪役にでさえ「戦う理由」や「人間的魅力」を描くのになんともまぁ潔い。
では過去の作品と同じバカアクションかと言われればさにあらず。スタローンはこっち側(すなわち正義側)の多層的イデオロギーやら心情をぶつけさせることで物語に深みを持たせることとしたのだ。
戦場に存在する人々それぞれに「そこに在る理由」を問うことはすなわちアメリカの庇護の下にいる我々に立ち位置を問うことと同義である。しかも刻一刻を変わる状況はその考える時間すら与えてくれない。このあたりも我々が置かれている立場と似てる。与えられないから考えないのか、とにかく考えてみるのか?結果はどちらも地獄かもしれないが、その差はとても大きいことをランボーは教えてくれる。
そう、スタローンは「ロッキー」で用意した答えと間逆の”勝者のカタルシス”でもって「ランボー」に幕を引いたのだ。
そしてスタローン自らもこの2作で総括した。敗者には敗者の、勝者には勝者の悲喜こもごもがあるってことを己の半生をかけて示してくれた大根俳優に拍手を贈りたい。
年老いたアクション俳優のこれまでにない人間臭い中締めに俺は感涙を禁じ得なかった。まいった、まさか「ランボー」で泣くとは。(笑)
さて、次のスタローン作品はどんなだろうか?
ちゃっかりまたアクションを作るかもしれないし、ラブストーリーに挑戦とかっつー新境地を開いてくれるかもしれない。どっちにしても「中締め散会にあらず」である。またジジィのパワーを見せてもらいたい。
88点
※「ランボー怒りのアフガン」を今観たら面白い。
アフガンのジハード戦士、つまりイスラムゲリラだが、これらが自国を守る良い奴に、ロシアが悪者として描かれている。しまいにはソ連兵に向かって「アフガン侵攻はアメリカがベトナムに攻め込んだみたいなもんだ!奴らは諦めない!」みたいなことをほざいてた。ほんと、どの口がゆーかという話ですわなぁ。
今こそハリウッドでリバイバル希望。
一人の映画人として看板映画と呼べるモノがあり、それの落とし前をつけられるのは幸せであろう。しかし、スタローンにはもうひとつの看板タイトルがあった。それのケリをつけないことにはの半生は片手落ちとなってしまう。
それが「ランボー」である。
この「ランボー」、原作の「First Blood」では主人公ランボーは望まないゲリラ戦で警察軍隊を完膚無きまでに叩きのめしたあと自殺して幕を閉じた。映画ではもうちょっとアクション寄りであったが、反戦というメッセージを含んだ原作の影響を受けて多少暗いイメージがあった。そのせいで興行収入も良くなかったが当時台頭してきたレンタルビデオのおかげで公開後に人気が出て「2」以降の作品製作に繋がったというある意味90年代の映画戦略の先駆けであったのだ。
まぁ2以降は90年代ハリウッドのバカアクション映画に成り下がったけどね。
ちなみに邦題「ランボー」がその後のシリーズの題名に逆輸入されたという希な例を持つ作品でもある(豆知識)
枕が長くなったがそれを踏まえての最終作「ランボー 最後の戦場」、悪役を徹底的に悪として描いている。最近では子ども番組の悪役にでさえ「戦う理由」や「人間的魅力」を描くのになんともまぁ潔い。
では過去の作品と同じバカアクションかと言われればさにあらず。スタローンはこっち側(すなわち正義側)の多層的イデオロギーやら心情をぶつけさせることで物語に深みを持たせることとしたのだ。
戦場に存在する人々それぞれに「そこに在る理由」を問うことはすなわちアメリカの庇護の下にいる我々に立ち位置を問うことと同義である。しかも刻一刻を変わる状況はその考える時間すら与えてくれない。このあたりも我々が置かれている立場と似てる。与えられないから考えないのか、とにかく考えてみるのか?結果はどちらも地獄かもしれないが、その差はとても大きいことをランボーは教えてくれる。
そう、スタローンは「ロッキー」で用意した答えと間逆の”勝者のカタルシス”でもって「ランボー」に幕を引いたのだ。
そしてスタローン自らもこの2作で総括した。敗者には敗者の、勝者には勝者の悲喜こもごもがあるってことを己の半生をかけて示してくれた大根俳優に拍手を贈りたい。
年老いたアクション俳優のこれまでにない人間臭い中締めに俺は感涙を禁じ得なかった。まいった、まさか「ランボー」で泣くとは。(笑)
さて、次のスタローン作品はどんなだろうか?
ちゃっかりまたアクションを作るかもしれないし、ラブストーリーに挑戦とかっつー新境地を開いてくれるかもしれない。どっちにしても「中締め散会にあらず」である。またジジィのパワーを見せてもらいたい。
88点
※「ランボー怒りのアフガン」を今観たら面白い。
アフガンのジハード戦士、つまりイスラムゲリラだが、これらが自国を守る良い奴に、ロシアが悪者として描かれている。しまいにはソ連兵に向かって「アフガン侵攻はアメリカがベトナムに攻め込んだみたいなもんだ!奴らは諦めない!」みたいなことをほざいてた。ほんと、どの口がゆーかという話ですわなぁ。
今こそハリウッドでリバイバル希望。
ぶっちゃけ期待の映画というもの
2008年5月31日 映画
昨日の金曜ロードショー、シャマランの「ヴィレッジ」が放送されていた。
以前は「なんか中の下」という評価をした俺だが、改めて観てみると現実世界を嫌い理想の世界を築いたものの、結局現実世界と同じ十字架を背負ってしまうというシニカルな作品としてみれば及第点の出来でちょっと見直した。
あれだ、劇場で観るよか評価甘くなるんかもしれんなぁ。
で、放映の最後にシャマランの新作「ハプニング」のトレーラーが。
トレーラーが「ミスト」と同じ構成でなんだか作りも似たような感じだがかたや俺的本年度最高作、かたや俺が最も苦手としている監督の作品なのでもう観る前から軍配は決まっている。
予告編がとっても面白そうなのもシャマラン作品の罠だ。こういうのに限って全然面白くないのだ。
しかも主演が「ディパーテッド」のマーク・ウォールバーグだろ?アカデミーにノミネートされたって大根にはかわらんのだし、相手役のズーイー・デシャネルも久々のメジャー作品でまだ知名度少ないし......
で「ハプニング」のR指定バージョンのトレーラーがこれ。
http://jp.youtube.com/watch?v=ort07zcUs7g
こういうのを見ると、わかっていても「ハプニング」に期待しちゃう自分がいる…。
以前は「なんか中の下」という評価をした俺だが、改めて観てみると現実世界を嫌い理想の世界を築いたものの、結局現実世界と同じ十字架を背負ってしまうというシニカルな作品としてみれば及第点の出来でちょっと見直した。
あれだ、劇場で観るよか評価甘くなるんかもしれんなぁ。
で、放映の最後にシャマランの新作「ハプニング」のトレーラーが。
トレーラーが「ミスト」と同じ構成でなんだか作りも似たような感じだがかたや俺的本年度最高作、かたや俺が最も苦手としている監督の作品なのでもう観る前から軍配は決まっている。
予告編がとっても面白そうなのもシャマラン作品の罠だ。こういうのに限って全然面白くないのだ。
しかも主演が「ディパーテッド」のマーク・ウォールバーグだろ?アカデミーにノミネートされたって大根にはかわらんのだし、相手役のズーイー・デシャネルも久々のメジャー作品でまだ知名度少ないし......
で「ハプニング」のR指定バージョンのトレーラーがこれ。
http://jp.youtube.com/watch?v=ort07zcUs7g
こういうのを見ると、わかっていても「ハプニング」に期待しちゃう自分がいる…。