抱かれたいジジィというもの
「ファイアーウォール」鑑賞。

ショーン・コネリーが引退を表明し、残された”俺が抱かれたいジジィ俳優”はデーヴィッド・キャラダインとクリント・イーストウッドの二人だけになってしまった。
エロくてお茶目で熱いジジィ、なんとかっちょいいことだろう。
そんなポストコネリーを狙う最右翼を俺は常々ジャック・ニコルソン、リチャード・ギア、そしてハリソン・フォードではないか?と想像している。

で、実はこの三人の中で一番ツブシのきかないのがハリソンだ。華はあるが演技に幅がない。それは彼が主演した作品を観ればすぐわかる。
ハリソンは「今そこにある危機」「パトリオット・ゲーム」系のシリアスアクションか「インディージョーンズ」「ハリウッド的殺人事件」系のコメディアクションしか出演できないのだ。
しかもそれらにハリソンでなきゃ成り立たないという作品はひとつもない。故に「インディ」からこっち、ハリソン主演で心に響く作品は皆無といっていい。「逃亡者」なんかトミー・リー・ジョーンズにおいしいとこ全部もってかれて彼で続編が作られたことからもうかがい知ることができるだろう。
で、この「ファイアーウォール」も「エア・フォースワン」や一連の彼主演シリアスアクションをそのままなぞっていて、もはやセルフパロディといってもいい。

誤解してもらいたくないのだが、彼主演の映画がつまらないといってるワケじゃないぞ。ここに書いた作品はどれも平均点以上といっていい。アクションもストーリーも及第点だ。ただ、彼が確実に老いてきているのも現実で、いつまでこの人にこんな役をさせておくのか?という気の毒な気持ちが湧いてくるのだな、最近は特に。
まぁ彼がやりたがってるのだろうけど。(^_^;)

リチャード・ギアは軍服を脱いだ。
ジャック・ニコルソンはハーレーを降りた。
ハリソンもそろそろライトセーバーを置いてハン・ソロを卒業したらどうだろう?

大丈夫、一度グズグズなかっちょわるい役をこなせばきっと新境地が開かれて、それはキミを稀代の名スターにさせる原動力になるはずだから。

俺に抱かれたいジジィになってもらえたら幸いである。
(って誰が幸いなのか?(笑))

「ファイアーウォール」50点

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