前回のあらすじ
20名参加するはずのマラソン大会、集まったのは6人。しかもド素人集団、やれるのか!オイッ(猪木調)
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とりあえず軽く流して10分ジャスト、これなら8分はいけると計算して芝生に座る。あと4人が走るので30〜40分は休憩できるということでビールを飲む。汗かいたあとのビールはうまぁい(^_^)。
3番手のZ君はテニスサークル所属なのでさすがはやい。7分で周回、4番手のGもさくさくっと走ってくる。5番6番は俺より怠惰な生活を送ってるので遅いと踏んでビールをもう一本空ける。そのあたりで速い集団は10周を越えていた。
1番手のS君が2週目に入る。1周走ってるので今度は楽そうだ。俺もウオーミングアップをはじめる。今度は8分台を狙うってことでたすきを受け取る。
ダーッシュで走りはじめたが、息が上がるのはやっぱり早い。なにくそと踏ん張って走ってると右足のふくらはぎがピリッと痛む「ん?」と思うのがはやいか、全身から冷や汗が流れ毛穴が開く感覚。
「これはヤバイかもしれない」
少しペースダウンしなんとか2週目を走りきった。タイムは9分10秒。
タイムも気になるがふくらはぎの違和感も気になる。今度走ったらヤバイかもしれない....
ノルマの1周を勘弁してもらおうと思って、代表者のところに行くと
「大変ですよ!Nが見あたらないんですよ!」とわめいてる。N君は5番手でマラソン大会に革靴できた大バカ野郎だ。どうやら1周走った時点で音を上げたらしい。(__;) とにかく6番手の代表者から繰り上げで走ることにする。
この時点で一人当たり4周確定だ。距離にして8.4キロ、歩くのも大変な距離なんですけど..(T^T)
でもここで俺も棄権するわけには行かなくなった。いくらスポーツをやってるやつでも10キロはきちんとトレーニングしてないと走りきれないし、この場で逃げられるほどの度胸もないからだ(笑)。
とりあえず、待ってる間に本部にあるマッサージテントでテーピングしてもらう。
多少の同情を買うことでタイム遅いのの言い訳にしようという35歳のオトナが考えたわりには情けない作戦だ。
この時点でふくらはぎだけじゃなくひざも痛くなってきた。普段の運動不足を痛感。
って痛感してる間にS君、泣きそうになりながら中継地点へ。
「俺は走りましたよ!」と目で訴える。棄権できないじゃないかぁ...(T^T)

膝が痛い、足が前に出ない。競歩のようなスタイルで小学生に抜かされまくって2キロ走る。タイムは12分(笑)。
もう走れないっすよ。
誰も口に出さないが同じ思いでいたはずだ。
あと6周残ってる。S君と代表者はもうダメっぽい。さっきゲロはいてたしな(笑)。
G君、はなんとかいけそうだが、3周となると辛いだろう。Z君もインターバルなしでは走れないはず。俺ももちろん走りたくない。
棄権しようと思ったそのときであった!

つづく

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