前回までのあらすじ
とりあえず走ってみたものの、やはり運動不足にはかなわなかった。相次ぐ故障者、そして脱走....6周を残し「もはやこれまで」と誰もが諦めかけたそのとき!
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チャチャッチャ チャチャ チャ ジャン♪(スーパーマリオのテーマ)
代表者の携帯が鳴った。相手は今日来るはずだったK。
「すんませーん寝坊しました〜」
ばかやろう!!みんなが叫んだが、と同時に救世主に見えた。彼はサッカーやってるから体力ばっちりのやつだからだ。すぐ来いと電話を切った。
しかし、Kが会場に到着するまで30分はかかる。
もはやこれまでか、と思ったとき後ろから声が聞こえた。
「あれ〜こんにちは〜」
別枠で参加してたN2君だった。市民ランナーの彼はこういう大会によく参加するそうだ。
ニヤリ
俺達はある作戦を思いついたのだった。
「N2君をNにしてしまおう。」
公式レースでないとはいえ、選手の変更は認められてない、明らかにルール違反の行為である。でももう走る気力の残ってない俺達は悪魔に魂を売ったのだった。
「お願い、かわりに走って」
N2君は快く引き受けてくれ、3周、6キロを軽々と走り抜けた。G君があとに続き、その間にKが会場にかけつけ残り2周を走り、我々は栄光のゴールを切ったのだ(笑)。

胸に残ったのは懸命に走る小学生の姿、ごめんな、こんなインチキするオトナにはなるんじゃないよ(^_^;)。そして三日経った今でも残る筋肉痛である。

もう走るもんか。(T^T)

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山肌を 滑る空気に 身を縮め
 さくさくと踏む 初霜野道

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