新人教育の責任者とかやってると、驚かされることが多い。
「今時の若い者は....」と愚痴の対象のやつはむしろ少なくて、かわいくて賢い子がたくさんいる（って全員男の子なのだが(^_^;)）。
積極的に声を掛けてくるし、なにより素直だ。こちらも教え甲斐がある。自分の知識を全部伝授したくなる。

来年度入ってくる新人の教育担当をしてくれ、と頼まれたのは昨年の暮れだった。
元来、アウトでローな俺なので、人様にモノを教えるなどと、おそれ多いし、なによりそういうタマじゃないと断ってたのだが、逆らえるはずもなく、渋々承諾。
それからは教育プログラムやら各種セミナーの勉強で言葉通り寝る間も惜しんで頑張った。
幸いなことに担当部下が有能な方々だったので23人の新人のほとんどが脱落することなくついてきてくれた。（つーことは若干名は脱落していったってことだけど(笑)）
陰口もたたかれ、飲んで愚痴を言われ、「どーしてそんなことしなきゃいけないんですか！」という新人特有の理不尽をぶつけられながらも、とにかくみんなで半年頑張った。そいつらの半年の成果発表が来週に行われる。

モノの本によると、上司は非情でなければならないと言う。
護衛船団方式は古い、グローバリズムの波に溺れ共倒れになる。
カルロス・ゴーンを見よ、日産のV字回復は多くの従業員と下請けを切り捨てたからこそ出来たのだ。じゃなければ日産は倒産していたであろう。
たしかにそうだと思う。
従業員や家族を路頭に迷わすわけにはいかない。リストラをして他の従業員を守ることはモラリティに反しない。さらにいえばそれこそが求められる経営者の手腕だったりする。

ホントかよ？
たかだか50年続いただけの経営理念が究極なのか？
新人に人のクビの切り方やイヤラシイ儲け方を教えるのが上司の仕事か？
コストだけを考えて目に見えないクオリティを落とすのが「いいこと」なのか？

そんなことを愚痴ってると労組のお偉いさんに「浜乙女くん、一緒に会社と戦おう」とか言われる。ばかやろう！就労時間と賃金にしか会社に価値を求めない腐れ共産主義者がなにぬかす！

ということで新人のプレゼン内容は「お前らの好きなことをしろ。ただし、会社の利益になって確実に実現可能な内容にしろ」という指示だけ与え調査研究させた。
昨日のリハーサルを見てすっごい案が飛び出してきた。こいつらは才能ある。来週火曜日、取締役の前でプレゼンだ。

どうなるか？　やめるなら今だぞ？＜自分　(^_^;)

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すくと立つ　一本杉の　凛々しさよ
　そんなお前に　俺は成りたい