以心伝心
というのをなんの疑いもなく「在るもの」と信じてる人は少なくない。
「声が聞きたいと思ってたら電話があった」
とか
「メールを書いてる途中に相手からメールが届いた」
とか。
それはすんごい嬉しいことだ、というのは解る。特に想いを寄せる人からのメールや電話ならなおさらだろう。
ただ、それを偶然ととらずに「私たち、気が合うねぇ」とオカルティックに考えて必然と捉えると話がややこしくなる。

「解り合う」というのはすごい困難なことなのだ。それは喩え長い間蜜月の時間を共に過ごしたとしても難しいと思う。いや、蜜月が更に「解ってくれているはずだ」という誤解を大きくし、解り合うことを阻んでるといっても言い過ぎではないだろう。
なにも言わないで解ってくれるほど人は物分かり良くないし、都合のいいものでもないということを我々は改めて胸に刻まねばならないと思う。じゃないと大切なものを失う可能性が高くなるから。

事実として、オンナなら誰でも直感的にわかること、肌で知ることができるものというのがあると思う。実はオトコにもあるのだ。野郎ならツーカーで解り合えることがある。
ただ、お互い勘違いしてそのツーカーが異性間にも通用すると無根拠に信じ込んでしまうことある。
はっきり言おう、「言わないでもわかるだろう」「これだけ態度で現してるからわかるはず」は通用しない。絶対伝わってないと思っていい。

それでは解り合う為にはどうせねばならんのか？
「話し合うこと」なんだよな。
これが簡単なようで難しい。
理論的に話そうものなら「また上手に言いくるめられてる」と誤解されるし、途中でどちらかがキレて口げんかになる場合もある。自分の思いを上手に言葉にできないということもあろう。ヘンな自意識やプライドが邪魔して思いを正確に言葉にしないというパターンだって考えられる。
この自分勝手な考えがお互いの理解を邪魔するのだ。
養老風にいうところの「バカの壁」ってやつ。

根気よく、逆ギレせず、辛抱して、諦めず、話をしよう。
言葉に詰まっても、下手くそでも、多少間違ってもいいのだ。
解り合えてることは勘違いだったとしても、自分に好意を持ってることは間違いないのだ。そこを信じてさえいればきっと相手も解ろうと努力してくれるはずだから。
ただひとつ、昨日の話じゃないが、「身体だけが目当てなんでしょ！」というツッコミは、ナシにしてくれ。健康な男子のほぼ100％は身体「だけ」ではないにせよ、身体「も」目当てなんだから。(笑)

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籾を焼く　煙は高く　いわし雲
　あら？575で　まとまっちゃった