8000ヒットありがとうございます。
日記作家さんのキリ番ゲットではしゃいでますので、俺もなんか贈ります。
めざせ!1万!!!!
少し前の話になるが、9月26日、宅間守被告は「大阪小学校乱入児童殺傷事件」での控訴を取り下げ、死刑確定となった。
計23人を死傷させ、反省すらしないその態度は遺族でない者にも怒りを誘った。彼の死刑求刑に疑問の余地はなかろう。
近年、被害者の肉親がメディアに立ち「許せない。犯人を極刑にしてほしい」と訴える場面によく出くわす。遺されたものの心情からして当然の言葉ではある。が、その是非も考えず垂れ流し、世論をあおるメディアはなんだかなーと思わざるを得ない。
って、刑法に関してなんの知識も持たない俺が言うのもおこがましいが、ちょこっと書いてみたいと思う。
死刑制度は、人権問題の点だけではない。国際協調やひいては天皇制にまで絡んでくることが問題をややこしくさせている。
その中で一番の争点は「誤判による死刑判決が起こる可能性をどうするか?」という点と「死刑制度は凶悪犯罪抑止になるか?」という点であろう。
前者についてだが、日本では裁判によって一度死刑が確定したあとに再審によって無罪となった事件が4件発生している。仮に死刑の執行が再審前に実施されていたら、彼らは罪もないのに国に殺されたことになる。これはまずい。
後者は過去、死刑を廃止した国、もしくは地域での前後の犯罪発生率の違いをみればよいが、明確な差があるところはない。つまり死刑制度は犯罪抑制にはならないということだ。
また、1989年12月、国連総会で死刑廃止条約が賛成多数で採択されている。日本・アメリカは反対したが、ヨーロッパの先進国のほとんどは廃止ということで可決された。
以上のことからも死刑は廃止の方向に進むのが正しい。
では死刑にかわる罰則は?
多くの先進国では終身刑が採用されている。
事実、無期懲役刑が確定した事件のうち、「動機や結果が死刑事件に準ずるくらい悪質」などの「マル特無期事件」について、刑務所長・地方更生保護委員会からの意見照会に対し、仮出獄不許可の意見を作成し、事実上の「終身刑」とするよう求めており、そうした動きもあって平均収監期間が年々長くなっていると思われ、これを「終身刑」の導入に向けた動きと受け取ることもできる。
http://www.jca.ax.apc.org/cpr/nl30/kensatu.html
ただ、これには問題がある。
ひとつは、終身釈放のない刑が人間の尊厳、人間性に反するという点。もうひとつは、その犯罪者に対する負担を終身にわたって国民が負わねばならないという問題。
これらはこれから議論を踏まえ、世論に問わねばならないだろう。
ということで死刑についての話はなかなか難しいのだ。
個人的には、「死を持って償え」とは思わないが、犯罪を繰り返す者や社会的生活がおくれない異常者がいる以上、死刑はやむを得ないと考える。
死ぬことで犯罪者の人権が守られるということもある気もするしね。
*******
霜降に 君からもらった カーディガン
虫の音止みて 冬の訪れ
日記作家さんのキリ番ゲットではしゃいでますので、俺もなんか贈ります。
めざせ!1万!!!!
少し前の話になるが、9月26日、宅間守被告は「大阪小学校乱入児童殺傷事件」での控訴を取り下げ、死刑確定となった。
計23人を死傷させ、反省すらしないその態度は遺族でない者にも怒りを誘った。彼の死刑求刑に疑問の余地はなかろう。
近年、被害者の肉親がメディアに立ち「許せない。犯人を極刑にしてほしい」と訴える場面によく出くわす。遺されたものの心情からして当然の言葉ではある。が、その是非も考えず垂れ流し、世論をあおるメディアはなんだかなーと思わざるを得ない。
って、刑法に関してなんの知識も持たない俺が言うのもおこがましいが、ちょこっと書いてみたいと思う。
死刑制度は、人権問題の点だけではない。国際協調やひいては天皇制にまで絡んでくることが問題をややこしくさせている。
その中で一番の争点は「誤判による死刑判決が起こる可能性をどうするか?」という点と「死刑制度は凶悪犯罪抑止になるか?」という点であろう。
前者についてだが、日本では裁判によって一度死刑が確定したあとに再審によって無罪となった事件が4件発生している。仮に死刑の執行が再審前に実施されていたら、彼らは罪もないのに国に殺されたことになる。これはまずい。
後者は過去、死刑を廃止した国、もしくは地域での前後の犯罪発生率の違いをみればよいが、明確な差があるところはない。つまり死刑制度は犯罪抑制にはならないということだ。
また、1989年12月、国連総会で死刑廃止条約が賛成多数で採択されている。日本・アメリカは反対したが、ヨーロッパの先進国のほとんどは廃止ということで可決された。
以上のことからも死刑は廃止の方向に進むのが正しい。
では死刑にかわる罰則は?
多くの先進国では終身刑が採用されている。
事実、無期懲役刑が確定した事件のうち、「動機や結果が死刑事件に準ずるくらい悪質」などの「マル特無期事件」について、刑務所長・地方更生保護委員会からの意見照会に対し、仮出獄不許可の意見を作成し、事実上の「終身刑」とするよう求めており、そうした動きもあって平均収監期間が年々長くなっていると思われ、これを「終身刑」の導入に向けた動きと受け取ることもできる。
http://www.jca.ax.apc.org/cpr/nl30/kensatu.html
ただ、これには問題がある。
ひとつは、終身釈放のない刑が人間の尊厳、人間性に反するという点。もうひとつは、その犯罪者に対する負担を終身にわたって国民が負わねばならないという問題。
これらはこれから議論を踏まえ、世論に問わねばならないだろう。
ということで死刑についての話はなかなか難しいのだ。
個人的には、「死を持って償え」とは思わないが、犯罪を繰り返す者や社会的生活がおくれない異常者がいる以上、死刑はやむを得ないと考える。
死ぬことで犯罪者の人権が守られるということもある気もするしね。
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霜降に 君からもらった カーディガン
虫の音止みて 冬の訪れ