恒例のTSUTAYA5本千円デーだったので、借りてくる。
今回は邦画中心に借りてみた。
毎回思うがTSUTAYAの品揃え、なんとかならんのか?洋画は比較的揃ってるけど、邦画は全然ダメ。DVDが主流になって店舗スペースにゆとりが出来てるんだから邦画も是非力を入れてもらいたい。あとエロビデオもいらないだろ?あんな健全な店でエロいの借りるヤツなんていねーし。

ということで一本目「AKIRA」
1988年製のアニメーションで原作の大友克洋本人が監督となり制作した近未来SFアクション。
第3次世界大戦から31年後、2019年東京湾上の埋立地に作られた新市街ネオ・トーキョー、抗争に明け暮れる金田たちの前に現れる老人のような少年。政府の組織に連れ去られる鉄雄は?そして国家最高機密「アキラ」とは???
暴走族やゲリラ、アーミーに宗教家が入り交じる破壊の物語である。
驚くべき事は、21世紀の現在観てもクオリティが保たれてて十二分に鑑賞に堪えうるということだ。
さすがに16年前の作品なので街や小物の造形に古くさいものを感じる部分があるが、緻密に書き込まれたネオ・トーキョーとそこを疾走するバイクのテールの処理なんか今観ても美しいと感じられるし、人の動きも大変自然である。さすがジャパニメーションの元祖、伊達じゃなかった。
この映画が世界的に支持を集めた背景は10億円という破格な制作費がもたらす作り込みの凄さの他に、もうひとつ、この映画の原作&監督の大友克洋の世界観を忠実に再現できたことだろう。「ショート・ピース」のサイケと「気分はもう戦争」のアンチテーゼ、「童夢」の情念サイキックな世界観が「AKIRA」という娯楽作品を生んだ。元々映画的コマ割なので違和感少ないとはいえやはり氏自身が制作に携わったというのが大きいと思う。

まさしく日本を代表するアニメーションである。悔しかったら版権買って実写化してみろ、ハリウッドめ。

82点。

残念なのは大友克洋の才能がここで枯れてしまったことだろう。
「MEMORIES」でこけて「スプリガン」で呆れられ、「メトロポリス」で再起不能に陥った孤高の天才.....「スチームボーイ」で不死鳥のように復活できるか?
なんか予告編で見たら「天空の城ラピュタ」っぽかったんだけど大丈夫か??

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