主におっさんが「スタンド・バイ・ミー」を観てどーしよーもなく切ない気持ちになってしまうのは、みんな心の中にとても輝いてた一瞬を持っているから。そしてあの刻(と書いて"とき"と読んでください)がもう絶対甦らないものだと解ってるから。

80年代青春スターのひとりリバー・フェニックス(もうひとりはトム・クルーズ)出演のこの名作に今更説明はいらないだろう。

....って終わるワケにはいかないのでちょこっと書くが、この話はマクラで書いたように、自分の過去をトレースして観るのが正しい。ストーリーだけを追いかけてもつまらないだけだ。そういう意味では映画としての正しく「素晴らしい」と評価できないちょっとインチキな映画になるのかもしれない。
少年役の4人もそういう意味では卑怯である。あぁ、永遠のリバーよ.....
とか言っちゃって、俺の中ではリバーよりコリー・フェルドマンが印象深い。「ちょっと斜に構えたドジなボクちゃん」というキャラクタを確立させ、「グレムリン」「グーニーズ」「ロストボーイ」と立て続けにヒットを飛ばした80年代中盤、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだった。本作でもその才能をいかんなく発揮している。
惜しむらくはそのキャラが20代になると通用したくなったことか。
名子役が成人してダメになるパターン(←こういうのをマコーレーシンドロームという(笑))は腐るほどあるが、彼もその罠にハマっちゃったってことかなぁ...
ホント、惜しい。
主演のウィル・ウィートンはじめ4人がすべていなくなったということも含めて切ない映画であるわな(^_^;)

94点

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